光と温度条件により5齢期間を短縮する椎蚕期飼育法

[要約]
 
椎蚕人工飼料育において、1齢から3齢までの各齢の前半を明、後半を暗とした光条件に加え、この期間の飼育温度を30℃の高温条件とした明・暗・恒温飼育法で飼育すると5齢期間が大幅に短縮する。
徳島県蚕業技術センター・資源応用科
[連絡先]0883-24-2217
[部会名]蚕糸
[専門]飼育管理
[対象]蚕
[分類]研究

[背景・ねらい]

中山間地における多回飼育に対応した効率的な繭生産を行うため、蚕の飼育期間の短縮による飼育労働期間の短縮、生産費の低減化を図るため、飼育期間を短縮する飼育法を1~3齢期の光・温度条件について検討する。
 

[成果の内容・特徴]
  1. 蚕の椎蚕期の飼育法とレて各齢の前半を明、後半を暗条件で飼育し、かつ温度条件を30℃の恒温条件で1~3齢期間を飼育することにより、5齢経過が14%短縮する(図1表1)。
    この、明・暗・恒温飼育法は短経過蚕を飼育するうえで有効な飼育法である。
  2. また、明暗・恒温飼育を行った中 5・6×小石丸Gでは、同じ明暗処理の標準温度で飼育したもの或いは、全暗・標準温度で飼育したものに比べ、計量形質が重く、生糸量歩合が多く、時間当たりの生糸生産効率も高いなど 飼育面においても優れる(表1図2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 適用地域は、温暖地山間傾斜地。
  2. 明暗・恒温飼育条件の光条件は600~1,000Luxの光が蚕座面に当たるようにする。
  3. 4~5齢の飼育は経過を斉一にし、蚕座堆積の多い時は条抜きによる手直しを行う。

 [その他]
 
研究課題名:四国山間傾斜地におけるアメニティ養蚕新技術の開発
予算区分  :地域重要新技術
研究期間  :平成6年度(平成5~6年)
研究担当者:河野明義、佐藤泰三、井川明美
発表論文等:短経過蚕飼育技術として5齢飼育期間短縮を図る一飼育法について、
        日本蚕糸学会関西支部合同研究発表会講演要旨集、59号、1930
 
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