3~4齢用湯練り人工飼料による椎蚕(2齢期)飼育

[要約]
 
稚蚕人工飼料育において2齢期に湯練り飼料を用いると、飼育および繰糸成績に支障がなく、普通人工飼料育にかわる低コスト飼料として期待できる。
徳島県蚕業技術センター・養蚕科
[連絡先]0883-24-2217
[部会名]蚕糸
[専門]飼育管理
[対象]蚕
[分類]研究

[背景・ねらい]

現在、稚蚕人工飼料育を実施している共同飼育所では、低コスト飼育が重要な経営上の課題となっている。
そこで、稚蚕共同飼育における人工飼料費の低減を目的として、3、4齢用に実用化された湯練り簡易飼料を椎蚕飼育に導入した場合の、飼育成績および繭質について調査した。

[成果の内容・特徴]
  1. 毛振るい率は、掃立から湯練り飼料を給餌するとで低いが、1齢後半以降から給餌した場合は、対照区に比べ差がない。
  2. 湯練り人工飼料給餌した場合、眠蚕体重は対照区に比べ軽くなるが、2齢期から給餌すると、同等か若干の差である。
  3. 湯練り人工飼料を給餌すると、眠起の揃いは対照区に比べ不揃いであるが、実用上の支障はない。
  4. 化蛸歩合は掃立から湯練り飼料を給餌すると低い。
  5. 繭重および繭層重は対照区に比べやや軽くなる。
  6. 繰糸成績では、試験区は対照区に比べ、春蚕期において繭糸長長め、晩秋蚕期において短めの傾向を示し、繭糸量、生糸量歩合が晩秋蚕期において低いが、その他の項目については、一定の傾向はみられない。

   (表1) 飼育、繭質および繰糸成績

[成果の活用面・留意点]
  1. 2齢期から湯練り飼料で飼育すると、稚蚕共同飼育経費のコストダウンが期待できるが、柔軟な飼料であるので給餌方法についてさらに検討が必要である。

 [その他]
 
研究課題名:湯練り簡易人工飼料による2齢期飼育
予算区分  :県単
研究期間  :平成6年度
研究担当者:平川文男、北島和子
発表論文等:なし
 
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