高温多湿環境に強く、飼育経過が短く、繊度の細い蚕品種

[要約]
 
N33×満月・支25号小石丸(G)×BC10・中505号小石丸(G)×中505号・中506号小石丸(G)×AC69・中505号の交雑4品種は短経過、強健牲で、繭糸繊度は細く、しんあけぼのに劣らない高級織物用原糸の品質を備えている。
愛媛県蚕業試験場・研究指導室・養蚕品質班
[連絡先]0893-25-3039
[部会名]蚕糸
[専門]育種
[対象]昆虫類(蚕)
[分類]指導

[背景・ねらい]

桑園内簡易飼育施設の高温多湿環境に耐えうる、強健で、繊度の細い短経過高品質蚕品種を保存蚕品種等の中から選定し、作柄の安定及び収益性の向上を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. N33×満月・支25号、小石丸(G)×BC10・中505号、小石丸(G)×中505号×中506号及び小石丸(G)×AC69・中505号の交雑4品種は5齢経過が短く、化蛸歩合が高く、繭糸繊度も細い優れた特徴を持っている(表1)。
  2. これらの4品種は繊度偏差が少なく、節、強力、伸度も細繊度品種「しんあけぼの」に劣らぬ生糸成績を示し、高級織物用原糸として期待できる(表2)。
  3. 小石丸(G)との上記交雑3品種は核多角体病(膿病)ウィルスに対して抵抗牲を示した(表3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 高温多湿時には解舒率が劣る場合があるので、蔟中管理には留意する。

 [その他]
 
研究課題名:四国山間傾斜地におけるアメニティ養蚕新技術の開発
予算区分  :地域重要新技術
研究期間  :平成6年度(平成5~6年)
研究担当者:神徳輿甫,越智洋之
発表論文等:四国山間傾斜地におけるアメニティ養蚕新技術の開発(超高級繭生産技術-短経過高品質蚕品種の選定-),愛媛蚕試研要第16号,1995。
 
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