除湿機を利用した省力・簡易上蔟装置

[要約]
 
高密度上蔟装置に乾燥気流を循環させる除湿機を接続した簡易上蔟装置は上蔟作業の省力化と湿度条件の改善により、一人作業で高品質の繭糸を生産することができる。
愛媛県蚕業試験場・研究指導室・養蚕品質班
[連絡先]0893-25-3039
[部会名]蚕糸
[専門]飼育管理
[対象]昆虫類(蚕)
[分類]指導

[背景・ねらい]

婦人一人による野外多回育においては上蔟作業の省力化と上蔟場所の確保が不可欠であり、細繊度高品質蚕品種の優れた繭糸質を保持するためには蔟中管理の良否が決め手となる。そこで、蔟懸垂作業が省略でき、狭い場所で活用可能である高密度上蔟装置に除湿機を組み合わせた簡易上蔟法を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 高密度上蔟装置(3.5㎡に1箱分を上蔟可能)に除湿機(0.9リットル/h 除湿)を接続し、ダクトより乾燥気流を循環させると、蔟設置部の中、下段の除湿が低下し、最下段の繭の解舒率等の繭糸品質が向上する(図1、2表1)。
  2. 簡易上蔟装置による上蔟成績は慣行蔟中管理(15㎡に1箱分上蔟、温風暖房機による除湿)の成績よりも優れる(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 蔟中1~2日日には必ず蚕糞尿を排除する。
  2. 高温期は日中は除湿せず、送風のみ循環し、夜間に除湿乾燥気流を循環させる。

 [その他]
 
研究課題名:四国山間傾斜地におけるアメニティ養蚕新技術の開発
予算区分  :地域重要新技術
研究期間  :平成6年度(平成5~6年)
研究担当者:神徳輿甫,越智洋之
発表論文等:四国山間傾斜地におけるアメニティ養蚕新技術の開発(超高級繭生産技術-高級繭の生産技術[蔟中管理技術]-),愛媛蚕試研要第16号,1995。
 
 
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