サンショウ葉およびジンジャの育蚕への利用

[要約]
 
植物揮発性物質を含むサンショウ(生薬)、ジンジャ(オイル)を蚕座に散布すると5齢飼育経過の短縮及び繭計量形質の向上が認められ、サンショウは野外育蚕においてもはぼ同様の効果が実証された。
愛媛県蚕業試験場・研究指導室・養蚕品質班
[連絡先]0893-25-3039
[部会名]蚕糸
[専門]飼育管理
[対象]昆虫類(蚕)
[分類]研究

[背景・ねらい]

桑園内簡易飼育の作柄安定及び収益性の向上を図るため、蚕座環境の良化と繭糸質を高める効果のある植物揮発性物質を検索し、育蚕への利用法を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. サンショウ(生薬)は蚕座全面に行き渡るように散布し、ジンジャ(オイル)は綿等に吸着させたものを蚕座周辺に数か所設置する。
  2. サンショウ(生薬)及びジンジャ(オイル)を5齢期の蚕座へ散布すると飼育経過が短縮し、繭計量形質を高める効果がある(図1、図2、図3、図4)。
  3. 野外飼育で5齢期にサンショウ(生薬)を1日1回給桑前に蚕座へ散布すると、飼育経過の短縮及び化蛹歩合、繭糸質が向上する(表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 野外育でサンショウ(生薬)を散布する場合は毎日1日1回給桑前に散布し、給桑後、農業用不織布で蚕座を被覆すると効果が高い。

 [その他]
 
研究課題名:四国山間傾斜地におけるアメニティ養蚕新技術の開発
予算区分  :地域重要新技術
研究期間  :平成6年度(平成5~6年)
研究担当者:神徳興甫、越智洋之
発表論文等:四国山間傾斜地におけるアメニティ養蚕新技術の開発(超高級再生産技術-簡易施設内における安定生産技術-),愛媛蚕試研要第16号,1995
 
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