イチゴの炭酸ガス処理、予冷および早朝収穫の組み合わせによる鮮度保持技術

[要約]
イチゴに、炭酸ガス処理パック前予冷早朝の収穫を組み合わせて処理すると、硬度が増加し、日持が向上する。
愛媛県農業試験場・経営流通室
[連絡先]0899-93-2020
[部会名]食品
[専門]加工利用
[対象]果菜類
[分類]指導

[背景・ねらい]

愛媛農試育成品種‘紅媛’のような果皮の柔らかいいちごは日持ち性に問題がある。この問題の解決のためには、収穫からパック詰めまでの外観品質の低下を軽減する必要がある。そこで炭酸ガス処理、パック前予冷及び早朝収穫など処理技術の組み合わせ(図1に示す、以下処理区)による鮮度保持効果を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 午前7:00に収穫したいちごの品温は11:00に収穫したいちごよりハウス内気温の違いに対応して6.3℃低くなった。パック前の予冷によって品温はさらに低下する。(表1)。
  2. 処理区の果実硬度はいずれの品種でも慣行区より高くなる(表2)。
  3. 紅媛の処理区ではオセ面積が慣行区より減少し、テクスチャーの1’stピークも増大する。
    また外観品質も向上し、とよのか・女峰の慣行区並の鮮度保持効果がみられる(表2)。
  4. 以上のように処理により硬度が高くなり日持ち向上する。さらに紅媛のような果皮の柔らかい品種では処理によりオセ傷など外観品質の低下が軽減される。
[成果の活用面・留意点]
  1. 果皮の柔らかい品種に適応できるが、12月から4月上旬まででそれ以降は検討を要す。

 [その他]
 
研究課題名:県特産野菜の鮮度保持技術の開発
予算区分  :県単
研究年度  :平成6年度(平成3~5年)
研究担当者:波辺久・清水光男・河野章
発表論文等:なし
 
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