ヤーコンの加工利用技術

[要約]
 
ヤーコンの成分組成分析と加工技術について検討し、ヤーコンを利用した糖菓ジャムチップス羊羹等を試作した。
愛媛県工業技術センター・食品加工室
[連絡先]0899-76-7612
[部会名]食品
[専門]加工利用
[対象]根菜類
[分類]研究

[背景・ねらい]

消費者のグルメ嗜好、健康志向の広がりから、モロへイヤやヤーコン等新規導入野菜類の栽培が盛んとなり、一部では市販されるようになった。これらの野菜類には食物繊維やミネラル、ビタミン等が豊富に含まれていることが知られている。ヤーコンの加工特性の把握、地域特産品としての利用、新規加工品の開発を目的とした。

[成果の内容・特徴]
  1. ヤーコンの成分では、水分、糖質、灰分、エネルギー等、たん白質以外はサトイモの組成に類似していたが、糖質の組成はフラクトオリゴ糖(GF2~GF4)が6.25%、食物繊維が2.61%とイモ類や野菜類の中では比較的繊維質の多い部類に属した(表1)。
  2. 収穫後、早い時期のものはタワシでこすることで容易に剥皮できたが、貯蔵期間が長くなると剥皮が困難となり、褐変部分も多くなった。
  3. 3~5℃で45日間貯蔵したヤーコンを用いて糖菓等を試作した。剥皮成形後の歩留りは75%、糖菓の収率は55%となった。煮詰め時に食塩0.2%、クエン酸0.1%及びブランデーを少量添加すると食味、色調とも良いものが得られた。ジャムの糖度は50%未満の低糖度のものでは食味がもの足らず、糖度50%以上のもの(表2)が好まれた。こし餡にヤーコンピューレとはうれん草粉末を添加した羊彙(表3)では、ヤーコンピューレー温度を20%程度にしたものが評価が高かった。なお、チップへの加工適性は認められなかった。 (図1) 
[成果の活用面・留意点]
  1. ヤーコンの貯蔵牲は比較的悪く、生原料としての利用期間が限られるため、食品素材として保存性を付与するためには粉末化、あるいはペーストとして貯蔵することを考える必要がある。加工工程中の褐変の抑制にはアスコルビン酸の添加が有効である。

 [その他]
 
研究課題名:外国原産野菜等の加工技術開発研究
予算区分  :県単
研究期間  :平成6年度
研究担当者:大野一仁、松本恭郎、松田宏
発表論文等:愛媛県工業技術センター研究報告(平成6年度)投稿予定
 
 
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