8~9月どりトルコギキョウの遮光、マルチ被覆処理による高品質化
[要約]
トルコギキョウ
の
8月~9月どり
作型では、定植後4~5日間の95%
遮光処理
と活着後の40%
遮光処理
を行うことで、生育遅延株の発生がなくなり、切り花重、切り花長、花蕾数数等が増加し
切り花品質
が向上する。さらに、
反射フィルムマルチ
を張ることでこれらの品質がより向上する。
徳島県立農業試験場池田分場 園芸科 [連絡先]0883-72-0239 [部会名]傾斜地農業、野菜・花き・茶(花き) [専門]栽培 [対象]花き類 [分類]普及
[背景・ねらい]
8~9月に収穫するトルコギキョウは、生育期間が高温乾燥期に当たるため早期開花しボリューム不足となる。そこで、遮光処理によって地温、ハウス内気温の上昇を抑制し、生育環境を調節して切り花長、切り花重等の増加を図る。さらに、反射フィルムマルチを用い反射光によって生育を促進させ、切り花重や花蕾数等の品質向上を図る。
[成果の内容・特徴]
定植前から定植4、5日後までは、遮光率95%の遮光シートでハウスの天井部のみ被覆し、その後は遮光率約40%の遮光ネットに張り替え強日射を和らげる。遮光ネットは、日差しがやや弱くなる9月上旬に除去する。
1の遮光処理を行うことで、平均地温を約2℃低く保つことができる(
図1
)。
遮光処理で軽度の葉先枯れは発生するが、生育遅延株(ロゼット、半ロゼット株)の発生は抑えられる(
表1
)。
遮光処理は切り花重と切り花長の増加に効果があり、それそれ無処理の約1.8倍、1.5倍になった。反射フィルムマルチは、分枝数と花蕾数の増加に効果があり、それそれ無処理の約1.2倍、1.4倍になった(
表2
)。
遮光と反射フィルムマルチを併用すると、それぞれの単独処理よりも切り花重、切り花長、花蕾数、茎径等の切り花品質がさらに向上する。特に、切り花重、切り花長は、無処理の約2.0倍、1.6倍になった(
表2
)。
[成果の活用面・留意点]
中標高地において遮光、マルチ被覆等により高品質の切り花生産が可能となり、小面積で収益性の高い花き栽培が行える。
遮光処理下での葉先枯れの発生を防止するため、葉先枯れが発生しにくい品種を作付けするとともに、天候の変化に合わせた換気、灌水等の管理を行う必要がある。
[その他]
研究課題名:夏秋切りトルコギキョウの安定生産技術
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成4年~7年)
研究担当者:高木和彦
発表論文等:なし
目次へ戻る