新梢伸長抑制剤利用によるももの省力的新梢管理技術

[要約]

ももの徒長的に伸びる新梢に対し、新梢伸長抑制剤パクロブトラゾールを用いて、5月~6月上旬に3回スポット処理を行うことにより新梢管理省力化が図られる。
    香川県農業試験場府中分場 栽培担当
        [連絡先]0877-48-0731
        [部会名]傾斜地農業
        [専門]栽培
        [対象]果樹類
        [分類]指導

[背景・ねらい]

高品質で均質なもも生産のためには、新梢の夏期管理が大切である。しかし、収穫前後の時期にこの作業を行うのは、労力的に困難となっている。そこで、新梢伸長抑制剤パクロブトラゾールを用い、新梢管理の省力化を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 処理時間は散布区が摘心区の1/3となり10a当たり7時間以上の省力化ができる(表1)。
  2. 新梢伸長抑制効果は5月上旬~6月上旬の3回処理で効果があるが、5月下旬からの散布では効果がない(表2表4)。
  3. 新梢伸長抑制により処理区では相対照度が高くなり、葉面積指数(LAI)が低下する(表2表4)。
  4. 処理による果実品質の変化は少なく、果実重のばらつきが小さくなり均質化が図られる(表3)。                                                                                     

[成果の活用面・留意点]

  1. 葉数が少なくなる可能性があるため、樹勢診断により回数、濃度、処理枝の判断を適切に行う必要がある。また、徒長的に伸びる新梢先端ヘスポット処理するため、他薬剤との同時散布は行えない。

 [その他]
 
研究課題名:担い手に魅力ある傾斜地果樹の軽労働・省力生産システムの開発
予算区分  :国補(地域重要)
研究期間  :平成6~7年度(平成5~9年)
研究担当者:山下泰生、片桐孝樹、藤田学
発表論文等:なし
 
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