硝化抑制剤入り肥料を用いたレタス施肥法

[要約]

レタスのトンネルマルチ栽培(2~3月採り)において、硝化抑制剤入り肥料を使用することにより、施肥窒素を2割減肥しても慣行栽培と同等の収量が得られた。
   香川県農業試験場 土壌肥料担当
        [連絡先]0878-89-1121
        [部会名]生産環境(土壌肥料)
        [専門]土壌
        [対象]葉菜類
        [分類]指導

[背景・ねらい]

野菜の施肥基準は、肥料成分の流亡に重点をおいて作成されているものは少なく、香川県の主要野菜であるレタスも例外ではない。そこで、レタスのトンネルマルチ栽培圃場における深層土壌溶液中の硝酸態窒素の濃度及び、レタスの窒素吸収量を測定することにより、環境に配慮したレタスの施肥法を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. レタス地上部の窒素吸収量は、硝化抑制剤入り肥料区(N 20㎏)及び有機質肥料区(N 26㎏)において慣行区(N 26㎏化学肥料主体)とほぼ同様の傾向を示した。(図2
  2. 有機質肥料を施用することにより、慣行栽培と同等の収量が得られた。(表2
  3. 硝化抑制荊入り肥料を使用することにより窒素利用率が向上し、2割の減肥で慣行栽培と同等の収量が得られた。(表2
  4. いずれの区においても、深さ60㎝の土壌溶液中の硝酸態窒素濃度は、深さ20㎝及び40㎝の土壌溶液と比較してかなり低い値で推移した。このことから、レタス栽培期間中は、60㎝より深い土壌溶液の硝酸態窒素濃度に及ぼす施肥の影響は小さいことが考えられた。(図1 

    栽培概要(表1)      

[成果の活用面・留意点]

  1. 灰色低地土壌でのレタスのトンネルマルチ栽培(2~3月採り)に適用できる。

 [その他]
 
研究課題名:環境保全型栽培基準設定調査事業
予算区分   :国補(土壌保全)
研究期間   :平成6年度(平成5~7年)
研究担当者:香西清弘,平木孝典
発表論文等:なし
 
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