愛媛県における水稲「ヒノヒカリ」の特性と適応性

[要約]
 
水稲ヒノヒカリは出穂期、成熟期ともコガネマサリと同熟期の中生の粳種である。食味が良好で、収量も安定していることから、普通期栽培での良食味米の安定生産が図れる。
     愛媛県農業試験場・作物育種室
        [連絡先]089-993-2020
        [部会名]水田・畑作
        [専門]育種
        [対象]稲類
        [分類]普及

[背景・ねらい]

愛媛県の中生の奨励品種はコガネマサリとひめのまいである。このうちコガネマサリは良質、多収で栽培特性の優れた品種であるが食味はコシヒカリにはおよばない。
このため、普通期栽培で食味・収量の安定した中生品種の導入が要望されており、宮崎県総合農業試験場で育成されたヒノヒカリの特性と適応性について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 出穂、成熟期はコガネマサリと同程度の中生の粳種である(表1)。
  2. 稈長はコガネマサリより約4㎝短く、穂長は約1㎝短い。穂数はコガネマサリと同程度で草型は偏穂重型である(表2)。
  3. 脱粒性は難、穂発芽性は難、耐倒伏性はやや強である(表1)。
  4. 耐病性は、いもち病、白葉枯病にやや弱である(表1)。
  5. 千粒重はコガネマサリよりやや小さく、品質はコガネマサリと同程度である(表2)。
  6. 食味は日本晴、コガネマサリに比べ明らかに良好である(表4)。
  7. 収量性はコガネマサリと同程度である(表2表3)。                                                                               

[成果の活用面・留意点]

  1. 平坦地及び中山間地の沖積土壌地帯に適応する。
  2. 良食味の特性を保持するため、多肥栽培は避ける。適期刈取に留意し、適正な乾燥・調製による良質米の生産に努める。

 [その他]
 
研究課題名:水稲奨励品種決定調査  
予算区分  :国補1/2
研究期間  :平成7年度(昭和63~平成7年)
研究担当者:池内浩樹、兼頭明宏、西村博和  
発表論文等:なし
 
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