ライムの結実向上と着色抑制のためのジベレリン利用

[要約]
ジベレリン液剤を落弁期の花器にスプレー散布することにより、結実が向上肥大も促進する。同様に生育期の果実にジベレリン散布すると着色を遅らせ収穫期間が長くなる。
   愛媛県立果樹試験場 岩城分場
    [連絡先]0897-75-2014
    [部会名]果樹
    [専門]栽培
    [対象]果樹類
    [分類]研究

[背景・ねらい]

ライムは国内では生産がほとんどなく、輪入青果で占められている。国内におけるライム栽培は、無加温施設内で十分に栽培が可能である。しかし、結実が不安定であり、成熟が進むと果実が黄化して落果する問題が生じている。そこで、ジべレリンを使った結実向上効果と着色抑制効果を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. ジベレリン減剤を花弁脱落期の花器にスプレー散布することにより、結実率が著しく向上する。また、ジベレリンペーストを同時期に子房に塗布することにより、結実率が向上する(図1)。
  2. ジベレリン5ppmの低濃度においても結実向上と果実肥大に効果があるが、液剤散布処理よりもペースト塗布処理の方が効果は高い(表1)。
  3. 果実発育期のジベレリン被剤散布処理により果実肥大が促進され、また着色が遅れ黄化落果は少なくなる。肥大促進はペースト処理が優れ、着色抑制、落果防止にはジベレリン300ppmの効果が高い(表2)。
  4. ジベレリン液剤の散布時期が遅くなるほど果実の着色が遅れ、収穫期が延長できる(表3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. ジベレリン液剤散布処理は、結実に関しては安定した結果は得られていないが、ペースト塗布処理に比べ処理作業がたいへん容易かつ安価である。

 [その他]
 
研究課題名:ライム栽培技術開発試験
予算区分  :県単
研究期間  :平成6年度(平成5~)
発表論文等:なし
 
目次へ戻る