全自動機械移植に適応するサツマイモのセル成型苗の育苗法と栽植密度

[要約]
サツマイモセル成型苗は長さ6~8㎝のつる先の展開葉を切除し、節が培地に埋まるように挿し、育苗を7日から14日間行う。トレイは128穴セルレトレイ、培地はオアシスを用る。栽植密度は畦幅75㎝・株間15㎝の1条植えが適当である。
   徳島県立農業試験場・野菜科
    [連絡先]0886-74-1660
    [部会名]野菜・花き・茶(野菜)、作業技術
    [専門]栽培
    [対象]いも類
    [分類]研究

[背景・ねらい]

砂地畑は土壌が乾き易く挿苗後活着不良となる場合が多い。回避策として水平に挿苗した直後に稲わらや新聞紙等でイモづるを被覆し、その上に適量の砂を置いて稲わら等の飛散を防止し、過乾燥を防止することによって活着を促している。このように挿苗作業は人力に頼り長時間腰を曲げた不自然な姿勢で行われている実状にあるため、機械移植法の開発が求められている。
そこで、全自動機械移植に適応するセル成法を開発する。

[成果の内容・特徴]
  1. つる先は茎の先端部の6~8㎝を用い展開葉を切除し、節が培地の中に埋まるように挿す(表1)。
  2. 発根後、根鉢が形成されるといもの形状が不良となるため育苗日数は7~14日程度とし、根鉢が形成される前までに定植する必要がある(表1)。
  3. 培地は根鉢が形成されなくても崩壊が少ないオアシス培地が機械移植適性に優れる(表2)。
  4. 栽植密度は広いほど丸イモおよび奇形のイモが多くなる傾向があり、収量・品質を加味した場合15㎝の株間が優れる(表34)。
[成果の活用面・留意点]
  1. サツマイモのセル成型苗用に全自動移植機の改善・開発が必要である。
  2. 移植苗数が従来より2~3倍となるため、成型苗用のつる先の大量生産技術の確立が必要である。
  3. ‘なると金時’以外の品種では収量・品質面での検討が必要である。

 [その他]
 
研究課題名:特産野菜の新育苗法
予算区分   :県単
研究期間  :平成7年度(平成4年度~6年度)
研究担当者:吉田良、川下輝一、坂東一宏
発表論文等:セル成型育苗によるサツマイモの機械移植法の開発、徳島農試研報№31、1995
 
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