‘とよのか’の128穴セル成型苗のマルチ後定植栽培
[要約]
‘とよのか’
の
促成栽培
において、クラウン径5㎜程度の128穴セル成型
クラウン利用苗
を白黒マルチ等を用いて
マルチ後定植
栽培することにより、慣行栽培と同程度の
早期収量
が得られる。
徳島県立農業試験場 野菜科 [連絡先]0886-74-1660 [部会名]野菜・花き・茶(野菜) [専門]栽培 [対象]果菜類 [分類]研究
[背景・ねらい]
クラウン切片から生産した幼苗は、容易にセル成型育苗できる。しかし、セル容量が30㎜角×深さ45㎜と小さいためクラウンの径は5㎜程度でいわゆるひょろ苗、小苗と称されている苗質である。
実用化するためには収量の安定化が必要であることから、定植後の活着・生育促進と連続出蕾を促すためにマルチ後定植栽培を検討した。
[成果の内容・特徴]
‘とよのか’の128穴セル成型苗の根鉢を含む重さは慣行の10.5㎝ポット苗の1割弱である(
表1
)。
マルチ後定植したクラウン利用セル成型苗の定植1カ月後の生育は、慣行ポット苗と比較して、小葉の葉身長・葉幅がやや小さく、開花~着果もやや遅れる程度である(
表1
)。
白黒マルチとシルバー不織布を用いてマルチ後定植したセル成型苗は、年内収量で慣行ポット苗より少ないが、1月の収量と合わせた早期収量は慣行ポット苗と同程度である(
表2
)。
[成果の活用面・留意点]
慣行ポット苗を基準とした慣行の肥培管理であることから、マルチ後定植栽培に適した肥培管理やセル成型苗の適切な株間等を検討する必要がある。
‘とよのか’以外の品種では検討が必要である。
[その他]
研究課題名:イチゴの育苗労力軽減と早期多収生産のためのクラウン利用育苗技術の開発
予算区分 :地域重要
研究期間 :平成7年度(平成6年度~8年度)
研究担当者:川下輝一.吉田良
発表論文等:なし
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