温度処理によるユーチャリスの開花調節および再開花のための球根養成
[要約]
ユーチャリス
の
開花調節
は、32℃で4週間の
高温処理
を行った後に、高温処理よりも5℃低い27℃程度の
栽培温度
(日平均温度)とすることにより、開花率が高まり、切り花
品質
が良好になる。再開花させるためには、開花後夜温16℃以上、9週間以上の
球根養成
期間が必要である。
香川県農業試験場 花き担当 [連絡先]0878-89-1121 [部会名]野菜・花き・茶(花き) [専門]栽培 [対象]花き類 [分類]普及
[背景・ねらい]
ユーチャリスはヒガンバナ科アマゾンユリ属の球根植物で、純白で芳香のあるスイセンに似た花を着ける。花は結婚式のブーケやコサージとしての需要が多いため、春と秋の結婚シーズンには特に高価に取引される。しかし、開花調節技術については十分に確立されておらず、切り花生産は自然開花した花を利用するという場合が多い。
そこで、計画的な生産を可能にし、切り花の普及と消費の拡大を図るために、温度処理による開花調節について検討する。
[成果の内容・特徴]
高温処理は開花調節にとって必要で、高温処理後、一定期間を経過すると開花が始まる(
表1
)。
高温処理はユーチャリスを土に植えたままの状態で行い、32℃で4週間処理する(
表1
)。
高温処理後は処理時の温度よりも日平均温度で5℃低い27℃程度で栽培すると、開花率が高まり、切り花の品質が良好になる(
表2
)。
一度開花した球根を再び開花させる場合、再開花のための高温処理を開始するまでの球根養成は、夜温16℃以上で9週間以上の球根養成期間が必要であり、養成期間が短い場合は開花率が低下する(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
球根の大きさは長径4.0㎝以上かつ短径3.5㎝以上のものを使用する。
水温が低い時期の灌水については、冷水を直接かけずに、汲み置きの水や地下水などを使用し、地温を下げないような工夫をする。
[その他]
研究課題名:ユーチャリスの開花調節技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成4~7年)
研究担当者:祖一範夫、瀬尾龍右、佐藤義機
発表論文等:温度処理によるユーチャリスの開花調節、香川県農業試験場研究報告、47号、1996。
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