アスパラガス夏秋どり栽培での母茎の太さ、間隔と収穫茎の関係

[要約]
アスパラガス夏秋どり裁培立茎方法について調査した結果、母茎の太さは収穫茎の太さに影響し、母茎の間隔は長いほうが収穫茎数は増加する。また母茎と収穫茎の太さによる収穫の位置関係は、母茎の外側に太い茎が、母茎周辺および内側に細い茎が収穫される。
   香川県農業試験場 三木分場
    [連絡先]0878-98-0004
    [部会名]野菜・花き・茶(野菜)
    [専門]栽培 
    [対象]葉菜類 
    [分類]研究

[背景・ねらい]

アスパラガスの夏秋どり裁培での収穫茎は貯蔵養分によって収穫される春どりと異なり、収穫せずに残した地上茎を母茎として立茎した茎葉によって生産される養分で萌芽する。
そこで収穫茎の萌芽に要する養分生産に影響すると思われる立茎方法のうち、母茎の太さ、母茎の間隔が、収穫茎に及ぼす影響について調査・検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 試験には‘ウエルカム’の2年株を用い、立茎での母茎数は一株当たり3本とした。
  2. 母茎の太さは収穫茎の太さに影響し、母茎の太さが太ければ収穫茎は太くなり、逆に母茎が細ければ収穫茎も細くなる傾向となる(表1)。
  3. 母茎の間隔は収穫茎数に影響し、母茎の間隔が長いほうが短いものに比べて収穫茎数が増加する(表1)。
  4. 母茎の間隔が同程度の場合、母茎と収穫茎の位置関係は母茎の太さにかかわらず、太い収穫茎は母茎の外側で萌芽し、細い収穫茎は母茎の周辺ないし内側を中心に萌芽する(図1、2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 母茎の太さを選ぶことで、収穫茎の太さをコントロールできる
  2. 母茎の太さを診断することによって、収穫されている茎の太さが予測できる。
  3. 母茎の立茎時期、母茎本数それに栽植密度についても考慮する必要がある。

 [その他]
 
研究課題名:アスパラガスの作型開発
予算区分  :単県
研究期間  :平成7年度(平成6~7年度)
研究担当者:池内隆夫
発表論文等:より良いアスパラガスの立茎方法を得るために,農業香川,第48巻第3号,平成8年
 
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