クルクマ・シャロームの夏~初冬出し栽培
[要約]
クルクマ・シャローム
を4月にハウス内に定植すると、7月から開花し始め、10月中旬まで順次採花できる。また、その株を9月上旬から、
電照
による
開花調節
を行うと、12月まで採花できる。
高知県農業技術センター・作物園芸部・花き科 [連絡先]0888-63-4918 [部会名]野菜・花き・茶(花き) [専門]栽培 [対象]花き類 [分類]普及
[背景・ねらい]
近年、洋花を中心とした種々の新しい花きか導入されているが、その多くについては未だ生理生態的特性が不明であり、栽培法も確立されていない。このような花きの生産拡大を図るには、それぞれの生育特性の解明により作型を多様化させ、長期にわたって安定生産できる技術が必要である。
そこで、熱帯アジアに自生するショウガ科のクルクマ・シャローム(Curcuma alisuatiforia)について、その開花調節技術の関発と栽培法の早急な確立が望まれていた。
[成果の内容・特徴]
4月中旬に貯蔵根が2個以上ついた球茎ハウス内に定植すると、自然日長では7~10月まで採花できる(
図1
)。(普通栽培)
9月上旬から3時間の深夜照明による電照栽培を行えば、10月以降も休眠することなく生長・開花する(
図1
)。
電照栽培における切り花時期は、秋以降の最低夜温を15℃とすれば7~11月まで、20℃とすれば7~12月である(
表1
)。
1月以降は、日照不足のためピンクの包葉数が減少し、良質の切り花が得られない。
次期栽培のための球茎の掘り上げ時期とその貯蔵法は、自然日長で栽培した場合、1月中旬に掘り上げ、籾殻パッキングによる13~15℃の乾燥貯蔵とする。
[成果の活用面・留意点]
露地栽培では草丈の伸びが悪く、採花本数も少なくなる。
株間を狭くすると初期収量は多くなるが、株当たりの採花本数は少なくなる。
定植は、10a当たり5,000球、畦幅130㎝、株間30㎝、条間40㎝の2条植えを基準とした。
電照栽培では、収穫打ち切り後直ちに掘りとると貯蔵根の充実度が悪いので、最低夜温を10℃程度に下げ、更に1か月程度置いて掘り上げると充実した新球茎が得られる。
[その他]
研究課題名:クルクマ・アリスマティフォリアの栽培法の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成4年~6年)
研究担当者:高野恵子、吾妻浅男
発表論文 :クルクマ・アリスマティフォリアの開花調節に関する研究:園芸学会雑誌;第61巻別2(1992),第62巻別2(1993),第64巻別1(1995),第64巻別2(1995),高知農技セ研報;3(1994)
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