促成ナスの若苗定植における育苗日数および定植時期
[要約]
促成ナス
の鉢径9㎝の小径鉢を用いた
若苗定植
においては、
播種期
は慣行と同様の7月中旬~下旬とし、
育苗日数
約40日の苗を用い、
定植時期
を慣行より10~15日程度早い9月1日~5日頃とすることにより、慣行と同程度もしくはそれ以上の収量が得られる。
高知県農業技術センター・作物園芸部・施設野菜科 [連絡先]0888-63-4918 [部会名]野菜・花き・茶(野菜) [専門]栽培 [対象]果菜類 [分類]普及
[背景・ねらい]
近年、促成ナス栽培においては、購入苗を利用する事例が多くなっている。購入苗は、小径鉢で育苗した若苗であり、この苗をそのまま定植すると慣行苗に比べて草勢が旺盛になり、着果が不安定になりやすい等の問題があると考えられていた。
そこで、促成ナスの小径鉢若苗定植に対応した育苗日数、定植時期並びに定植後の栽培管理技術について検討した。
[成果の内容・特徴]
播種時期は慣行の7月中旬~下旬とする(
図1
)。
育苗鉢は9㎝鉢を用いる。これにより、慣行の15㎝m鉢に比べて育苗用土が約1/4となる。
育苗日数は約40日であり、慣行(50~55日)に比べて10~15日程度短くなる(
表1
)。
定植時期は第一花の着蕾を確認できる9月1日~5日頃であり、慣行に比べて10日~15日程度早くなる(
表1
、
図2
)。
慣行と同程度もしくはそれ以上の収量・品質が得られる(
図1
、
図2
、
図3
)。
‘竜馬’、‘はやぶさ’いずれの品種にも適用できる(
表2
)。
台木として‘ヒラナス’を用い、定植後の肥培管理は慣行に準じる。
[成果の活用面・留意点]
定植時期が早まり、青枯病の発生が助長される恐れがあるので注意する。
購入苗、共同育苗にも適用できる。
9㎝鉢を用いた7月中旬~下旬播種における試験結果であり、育苗日数は、鉢径の違う場合や成型苗の場合では変わるものと考えられるため、注意が必要である。
[その他]
研究課題名:果菜類における若苗利用栽培管理技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成4年~6年)
研究担当者:野村美恵、前田幸二、小松秀雄
発表論文等:高知の農林業新技術 №16
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