夏期の太陽熱利用による雑草防除
[要約]
ハウス内太陽熱処理
は天候不順な年でも地温を比較的高く維持できる。これの
連年処理
により、除草剤に頼らずに
雑草防除
が可能となる。また太陽熱処理はホウレンソウの
立枯れ性病害回避
にも効果かある。
高知県農業技術センター・作物園芸部・露地野菜科 [連絡先]0888-63-4918 [部会名]野菜・花き・茶(野菜) [専門]雑草防除 [対象]葉菜類 [分類]指導
[背景・ねらい]
軟弱野菜の省農薬栽培の技術確立を図る場合、病虫害の他に雑草の発生が問題となる。そこで太陽熱を利用した土壌消毒の連年処理が雑草抑制に及ぼす影響について検討した。
[成果の内容・特徴]
ハウス内太陽熱処理は畝立て、湛水後、古ビニルをべたがけしハウスを密閉する。 処理期間は1カ月程度とする。
露地太陽熱処理は天候不順下では雑草抑制効果か不安定となるが、ハウス内太陽熱処理では地温はより上昇し、深部まで高温になるため効果は安定する(
表1
、
2
、
3
)。
栽培期間中は虫害回避のため雨よけハウスの開口部に寒冷紗を展張するが、これは雑草種子の飛び込み防止にも効果があり、この被覆方法に連年の太陽熱処理を組み合わせることにより、雑草種子の密度は年々低下すると考えられ、連年処理の効果が生じる(
表3
)。
太陽熱処理はホウレンソウの立枯れ性病害に対しての効果も認められる(
表4
)。
[成果の活用面・留意点]
軟弱野菜は一般に高温期の単価か高く、夏期の太陽熱処理は経営的に不利となることがある。
[その他]
研究課題名:西南暖地における軟弱野菜の生態系活用型周年生産体系の確立
予算区分 :地域重要新技術
研究期間 :平成7年度(平成4~6年)
研究担当者:細川卓也・島村泰秀
発表論文等:なし
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