被覆資材利用によるホウレンソウ、葉ネギの虫害回避
[要約]
ホウレンソウ
、
葉ネギ
の
雨よけ栽培
において外張りの被覆資材に
近紫外線除去フィルム
、サイド開口部に
寒冷紗
を展張することで食葉性害虫による被害を軽減でき
省農薬栽培
が可能となる。また近紫外線除去フィルム被覆下では生育が促進され在圃期間が短縮される。
高知県農業技術センター・作物園芸部・露地野菜科 [連絡先]0888-63-4918 [部会名]野菜・花き・茶(野菜) [専門]栽培 [対象]葉菜類 [分類]指導
[背景・ねらい]
茎葉を収穫の対象とするホウレンソウ、葉ネギは食葉性害虫による被害が発生すると商品性が失われる。そこで省農薬栽培のための被覆資材を利用した物理的方法による虫害の回避技術について検討した。
[成果の内容・特徴]
ホウレンソウの3月播種及び10月播種の作型において露地条件で寒冷紗や不織布をべたがけすることで主にハスモンヨトウによる虫害か軽減できる(
表1
)。
雨よけ栽培で外張りに近紫外線除去フィルム、サイド開口部に寒冷紗を展張すると、露地条件でのべたがけに比べ虫害程度はさらに軽減され、収穫到達日数も短くなる(
表1
)。
ホウレンソウの8月下旬播種のハスモンヨトウ等の害虫被害の多い作型においても雨よけハウスの被覆資材に近紫外線除去フィルム、開口部に寒冷紗を展張すると、透明農ビに比べ虫害の程度か著しく低くなり、農薬の散布量を減ずることが可能である(
表2
)。
葉ネギでも同様に近紫外線除去フィルムと寒冷紗の併用でネギアザミウマによる被害か軽減され、生育か促進される(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
太陽熱処理を前提としたため、盛夏期の作型については未検討。
近紫外線除去フィルム被覆下では生育速度か早くなり、収穫到達日数が短くなることから作付け回数の増加が期待できる。反面、ホウレンソウてはややボリュームが低下する。
[その他]
研究課題名:西南暖地における軟弱野菜の生態系活用型周年生産体系の確立
予算区分 :地域重要新技術
研究期間 :平成7年度(平成4~6年)
研究担当者:細川卓也・島村泰秀
発表論文等:なし
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