春蚕期におけるオガ屑利用網取り上蔟法の改善
[要約]
5齢初期から給桑前に毎回オガ屑を散布し、蚕座内の空間を埋めることにより、
春蚕期
における
オガ屑利用網取り上蔟法
の登網率を向上することができる。
徳島県蚕業技術センター・養蚕科 [連絡先]0883-24-2217 [部会名]蚕糸 [専門]飼育管理 [対象]蚕 [分類]指導
[背景・ねらい]
オガ屑利用網取り上蔟法は、オガ屑を利用して熟蚕を網取り収集するという省力的な上蔟法であるが、春蚕期の古条を用いた条桑育では蚕座内の空間が大きく、オガ屑利用網取り上蔟法を導入しても高い登網効果が望めない。そのため、平成6年度において蚕座内の空間を埋める資材を検討したところ、籾殻(上蔟時オガ屑散布)、オガ屑、カンナ屑(5~10㎜の小片)の内、オガ屑が最も適していた。そこで、登網率の向上および安定を図るため、オガ屑の散布量および散布方法等について改善を行った。
[成果の内容・特徴]
春蚕期では蚕座が高いので、5齢初期から給桑前に毎回オガ屑を散布し、蚕座空間を埋めることにより、登網率の向上が期待できる(
表1
、
表2
)。
オガ屑散布量は、4.2㎡の蚕座に対して合50㎏程度が適当である(
表2
)。
蚕座下方に埋没する蚕および飼育中の斃死蚕が少ない(
表2
)。
オガ屑の繭質等に対する悪影響はみられない(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
蚕の飼育経過をできるだけ揃える。
桑葉をできるだけ食いきらせる。
オガ屑は桧、杉等の新しいものを使う。
[その他]
研究課題名:春蚕期におけるオガ屑利用綱取り上蔟法
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度
研究担当者:平川文男、北島和子
発表論文等:日本蚕糸学会関西支部第61回合同研究発表会講演要旨集、1995
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