補水処理と縦置き輸送の組み合わせによるバラの鮮度保持

[要約]
バラ輸送する場合、縦置きの方が横置きより鮮度の低下が少なく、また補水処理(吸水した脱脂綿で切り口を包む)によって鮮度保持効果があり、縦置きと補水処理を組み合わせると、2日程度の花持ち延長が期待できる。
   愛媛県農業試験場 経営流通室
    [連絡先]089-993-2020
    [部会名]食品
    [専門]加工利用 
    [対象]バラ 
    [分類]指導

[背景・ねらい]

バラはエチレン感受性が小さく、STS(チオ硫酸銀)などのエチレン抑制剤の効果がほとんどなく、特効的な前処理剤がない。しかしベントネック(花首での曲がり)などの鮮度保持上の問題がある。そこで輸送時の姿勢や、輸送中の補水処理などが輸送後のバラの花持ちに与える影響を調べ、適切な輸送法について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 輸送中縦置きの方が輸送後の花首の曲がりと輸送中の減量が少なく、花持ちは1日程度長くなる(表1)。
  2. 補水処理により輸送中の減量が抑制され、首曲がりも少なくなり、花持ちは1.5日程度延長する(表2)。
  3. 縦置きと補水処理を組み合わせて処理することにより輸送中の減量率が抑えられ、また生け花期間中の吸水量も多く、切り花重も重く推移する。花持ちは無処理区と比較して2日ほど延長する(表3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 補水処理した場合でも、高温で輸送すると開花が進むので、温度管理(10℃以下)に注意する。

 [その他]
 
研究課題名:切り花の鮮度保持
予算区分   :県単
研究期間   :平成7年度(平成4年~6年)
研究担当者:渡辺久・清水光男
発表論文等:バラの鮮度保持、愛媛農試研究報告、第34号、1996、投稿予定
 
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