包装内ガスコントロールによるミョウガの花咲き防止
[要約]
ミョウガ
の
花咲き
を防止するには、包装内の
酸素濃度
を2%程度にすることが重要であり、ガスバリアー性の高いナイロン/ポリエチレンで包装することにより、25℃程度の比較的高い温度条件でも花咲きを抑制できる。
高知県農業技術センター 作物園芸部 品質管理加工科 [連絡先]0888-63-4916 [部会名]食品 [専門]加工利用 [対象]花菜類 [分類]研究
[背景・ねらい]
ミョウガは本県の主要野菜として周年出荷され、なかでもハウス裁培は全国一である。この出荷は主にポリエチレンストレッチ(PES)によるトレー包装と発泡スチロール容器の組み合わせにより行われている。しかし、高温期には輸送中の小花の突出し(通称花咲き)が問題となっている。そこで、環境ガス濃度、包装資材および保存温度がミョウガの小花の伸長に及ぼす影響を検討した。
[成果の内容・特徴]
ミョウガ花蕾中の小花の伸長は、酸素濃度の影響を強く受け、低酸素ほど抑えられる頃向を示し、酸素濃度が1~2%で完全に抑制される(
図1
)。
ナイロン/ポリエチレン(Ny/PE)包装では、フィルムのガス透過量か少なくて包装内の酸素が呼吸により消費されるため、2日後には酸素濃度が2%まで低下して小花の伸長が著しく抑制される(
図2
)。
現行のPES包装では低温ほど小花の伸長が抑制される傾向を示したが、Ny/PE包装では温度に関係なく小花の伸長か著しく抑制され、25℃程度の比較的高い温度条件でも低酸素状態にすれば、小花の伸長は抑制できる(
図3
)。
[成果の活用面・留意点]
現在のNy/PEフィルムは、伸張性か悪く機械適性に欠けるので、今後ガスバリアー性と伸張性を兼ね備えたフィルムの開発が必要である。
酸素濃度が1%程度までであれば味、香りともに問題はないか、1%以下については検討を要する。
[その他]
研究課題名:特産野菜の鮮度保持に関する研究
予算区分 :県単
研究期間 :平成6年度(平成3~6年)
研究担当者:鈴木芳孝
発表論文等:高知県農林業の研究情報 №47,1995
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