RAPDによるスターチス類の種・品種の識別
[要約]
リモニウム デ
ウ
モサは通常の方法では夾雑物の混入によりDNAの単離が困離であるが、洗浄処理を行う
改変SDS法
の適応により、少量のサンプルから高純度の
DNA単離
ができる。
RAPD
により、
スターチス
類の種・品種をDNAレベルで別することができる。
愛媛県農業試験場 作物育種室 [連絡先]089-993-2020 [部会名]生物工学 [専門]バイテク [対象]花き類 [分類]研究
[背景・ねらい]
RAPDでは栽培条件等の影響を受けずに少量のサンプルからDNAレベルで種・品種を識別することが可能である。そこで、スターチス類からのDNA単離法について検討し、RAPDにより種・品種の識別を行った。
[成果の内容・特徴]
DNAは、リモニウム デ
ウ
モサと、リモニウム シヌアータの‘ソピア’、‘アーリーブルー’、‘ビーダーマイアー’の葉片(0.25g以上)を被砕し、洗浄液(0.1M HEPES(pH8.0)、0.1% PVP、2% メルカプトエタノール)に懸濁、遠心分離により上清に移行した多糖類等の夾雑物を廃棄後、DNAを抽出する改変SDS法を適応することにより単離できる(
図1
)。
DNA10ngと、10pmol プライマー、lunit Tth-DNAポリメラーゼ等を加え、総量を25μlとして、94℃、2分/1サイクル→(92℃、1分→40℃、1分→72℃、2分)/45サイクル→72℃、10分/1サイクルの温度条件でPCRを行った。その結果、5種類のプライマーで安定した多型を示すバンドが37得られた(
表1
)。
ブライマー#54’とE-3ではソピアとデ
ウ
モサを、プライマーE-2とE-5ではアーリープルーとデ
ウ
モサを織別することができる。また、E-19では、単独ですべてを離別することができる(
表1
)。
[成果の活用面・留意点]
E-19プライマーを用いることにより、リモニウムデ
ウ
モサと、リモニウムシヌアータの‘ソピア’、‘アーリーブルー’、‘ビーダーマイアー’のすべてを識別することができる。
RAPDを行う場合、増幅されるバンドに不安定なものがあるため、再現性について確 誌する必要がある。
[その他]
研究課題名:培養苗の順化率の向上と保存技術による計画的糧苗生産システムの開発
予算区分 :国補(地域バイテク)
研究期間 :平成7年度(平成3年~7年)
研究担当者:廣瀬由紀夫,清水光男,渡辺久
発表論文等:なし
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