レタスのビニルトンネル掛けに係わる全自動支柱打込み装置
[要約]
本機は、冬取り
レタス
栽培における
ビニルトンネル
の
支柱
を均一な打込み幅、高さおよびピッチで自動的に打ち込む装置である。畝幅1.8mの4条植えレタスに適用した場合、
作業能率
は1.24h/10aで人力作業の5.4倍である。
香川県農業試験場・農業機械担当 [連絡先]0878-89-1121 [部会名]作業技術 [専門]機械 [対象]葉菜類 [分類]研究
[背景・ねらい]
温暖地西部における冬取りレタスの栽培には低温を避けるため12月上旬にビニルによるトンネル掛けが必要であるが、年内取りレタスの出荷や荒天が多い季節であるため作業が遅延しやすく、農業者の高齢化とあいまって計画的出荷や品質確保、規模拡大等のネックになっている。そこで、温暖地西部に多い4条植え栽培のレタスにも適用できる歩行型の全自動支柱打込み装置を開発する。
[成果の内容・特徴]
本機は、輪距調整ができる高床式の歩行型畝間走行台車(3.2kW)に支柱タンクと支柱繰出し装置、支柱打込み装置、発電装置、各種制御装置を搭載したもので、打込みフレーム部の自重落下を支柱の打込みに利用したものである(
図1
、
表1
)。
支柱タンクには直径8.5mmのグラスファイバ製支柱であれば350本程度投入することができる。タンク内部には支柱の流下方向とは逆回転する切欠き円板があり、タンク底部に設けた加振装置との組合わせて支柱を整列させ、1本づつ繰出すことかできる(
図1
、
表1
)。
繰り出された支柱の把持湾曲は左右2個1組みのローラで行い、打込みフレームの降下に併せて作用する(
図1
、
表1
)
打込み作業中は電磁クラッチにより台車が間欠走行し、停止中に支柱を打込み、後進方向に作業する(
図1
、
表1
)。
畝幅1.8mの4条植えレタスにおいて、支柱長2.4m、打込み幅1.28m、打込みピッチ0.85mの設定による作業能率は1.24h/10aで、人力作業の5.4倍となり、作業精度も良好である(
表2
、
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
本機の旋回半径は輪距と軸距の和となり、輪距を1.8mとする場合、効率的な作業には畝の両端において2.9mの枕地が必要である。また、畝立て機等による均一な形状の畝が作業精度の確保に不可欠である。
輪距調整は平坦な場所で簡易なプラットホームを使用して行う。
本機の全質量は638kgと重く、普及には軽量化が必要である。
[その他]
研究課題名:
レタス生産省力化技術の開発・普及
予算区分:県単
研究期間:平成8年度(平成7~11年)
研究担当者:山浦浩二、西村融典、久保隆廣
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