ポット育苗イチゴ苗の薬液浸潰によるうどんこ病の防除
[要約]
うどんこ病
に罹病した
イチゴポット苗
の
DBEDC乳剤
へのポットごと
浸漬
処理は発病抑制効果が著しく高い。下位の古葉の除去や茎葉の薬液中での振とう処理により効果か安定する。
徳島県立農業試験場・病虫科 [連絡先]0886-74-1660 [部会名]生産環境 [専門]作物病害 [対象]果菜類 [分類]指導
[背景・ねらい]
イチゴ栽培では罹病性の品種‘とよのか,の導入以後毎年のようにうどんこ病の発生がみられ、大きな問題となっている。特に近年における夏期の山上げや株冷蔵栽培等うどんこ病の伝染しやすい育苗法の普及により、従来には高温期に激滅していた病原菌が生存したまま越夏する頻度か高くなっている。そのため外観健全な罹病苗(以下保菌苗)の持ち込みによるハウスでの発病が急増している。
そこで罹病しているポット苗を薬液へ浸潰するという単純な作業により病原菌を防除し、保菌苗の持ち込みによる発病の抑制効果を検討する。
[成果の内容・特徴]
罹病ポット苗への散布あるいはポット苗の薬液漬浸処理の内、DBEDC乳剤500あいは800倍液への浸潰のみ一回だけで著しく高い発病抑制効果を示す(
表1
)。
浸潰による処理効果は下位の古葉の除去や薬液中でのポット苗の振とうにより安定する(
表2
)。
‘とよのか,ではDBEDC乳剤500、800倍液への1分間浸漬は、15~35℃の温度範間では防除効果は変わることなく、薬害の発生もみられない。
DBEDC乳剤への10分間浸漬で多くの品種に薬害が発生する(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
DBEDC乳剤のイチゴヘの適用登録は散布であり、株浸潰の登録はない。
本乳剤への浸潰による防除効果の残効性は1週間程度である。
‘とよのか,以外の品種では薬害の発生に注意が必要である。
[その他]
研究課題名:ポット育苗イチゴ苗の薬液浸潰によるうどんこ病の防除
予算区分:国補,県単
研究期間:平成4~8年
研究担当者:金磯泰雄、亀代美香
発表論文等:平成7年度四国植物研究協議会大会
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