アスパラガスのネギアザミウマに対する殺虫剤の防除効果

[要約]
 
アスパラガスに適用のある主要殺虫剤4剤のネギアザミウマに対する防除効果は、ペルメトリン乳剤が高く、次いでピリミホスメチル乳剤PAP乳剤である。DDVP50%乳剤では防除効果がやや低く,残効も短い。
香川県農業試験場・病害虫担当
[連絡先]0878-89-1121
[部会名]生産環境
[専門]作物虫害
[対象]葉菜類
[分類]指導

[背景・ねらい]

アスパラガスの雨よけハウス栽培では、ネギアザミウマの被害が夏期を中心に発生する。しかし、本種に対して適用のある農薬はない。
そこで、アスパラガスに適用のある主要殺虫剤4剤について、本種に対する効果を一般使用濃度で散布して検討し、農薬適用のある害虫との同時防除を行うための資料とする。

[成果の内容・特徴]
  1. ネギアザミウマに対する防除効果は、ペルメトリン乳剤3000倍、ピリミホスメチル乳剤1000倍、PAP乳剤1000倍の順に高く、これら3剤の雨よけハウスでの残効は9日間以上と考えられる(図12)。一方、DDVP50%乳剤1000倍の散布2日後の防除効果はこれら3剤に比ぺてやや低く、散布2~9日後の間に防除効果が著しく低下する。
[成果の活用面・留意点]
  1. ペルメトリンはヨトウムシまたはジュウシホシクビナガハムシに対して収穫前日まで4回の使用が可能。
  2. ネギアザミウマの発生が長期間に及ぶ場合は、ペルメトリンとピリミホスメチルまたはPAPの輪用が考えられる。ピリミホスメチルはジュウシホシクビナガハムシに対して収穫7日前まで2回の使用が、PAPはジュウシホシクビナガハムシに対して収穫3日前まで2回の使用が可能。
  3. .DDVPはジュウシホシクビナガハムシに対して収穫前日まで2回の使用が可能。したがって、ペルメトリンを4回使用した園において、ネギアザミウマが収穫中に多発生した場合の使用が考えられる。
  4. ハウスの開放面を1㎜目合のネットで覆うと、アザミウマ類の侵入を8割程度阻止できることが確認されているので、これと殺虫剤故布との併用が望ましい。

 [その他]
 
研究課題名:グリーンアスパラガスの高品質・安定生産技術開発
予算区分:県単
研究期間:平成8年度(平成8~12年)
研究担当者:松本英治、三浦靖
 
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