愛媛県の夏秋キュウリから検出されるウイルスの種類

[要約]
 
夏秋キュウリから検出される病原ウイルスの種類は、調査時期で異なりZYMVが前期(8月下旬)PRSV-Wは後期(9月下旬)の検出割合が高い。CMVは恒常的に、WMV2変動して検出される。
愛媛県農業試験場・生産環境室
[連絡先]089-993-2020
[部会名]生産環境
[専門]作物病害
[対象]果菜類
[分類]研究

[背景・ねらい]

夏秋キュウリではウイルス病の発生が多く、県内では8月中~下旬より被害が増加してくる。防除対策を立てるため時期別(前期調査:8月下旬、後期調査:9月下旬)にキュウリモザイクウイルス(CMV)、カボチャモザイクウイルス(WMV2)、ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)、パパイヤ輪点ウイルス-スイカ系(PRSV-W)の4種を対象として被害をもたらしているウイルス種を簡易間接ELISAにより明らかにする必要がある。

[成果の内容・特徴]
  1. ZYMVは前期調査では検出率が80.0~91.3%となり4種の中で最も多く検出されるが、後期調査においては少ない傾向がみられる(図1)。前期調査時のZYMVの単独感染率は13.3~91.3%となり、年次によって変動する(表1)。
  2. PRSV-Wは前期調査では最大6.7%しかなく殆ど検出されないが、後期調査時に多くなる傾向がみられる(図1)。但し、CMVをはしめ他のウイルスとの複合感染の割合が高い(表2)。
  3. CMVはほぼ一定の検出傾向を示し、特に後期調査では検出率が26.7~83.3%となり恒常的に検出される(図1)。                    
  4. WMV2は全く検出されない時期もあり変動幅が大きい(図1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 発病初期では特にZYMVが被書をもたらしていることが示唆されたが、具休的な防除対策については今後の課題となる。

 [その他]
 
研究課題名:キュウリウイルス病の発生消長の解明
予算区分:国補(ウイルス病検定事業)
研究期間:平成8年産(平成6~8年)
研究担当者:奈尾雅浩、篠崎毅
発表論文等:平成7年度四国植物防疫研究協議会大会(講演発表)1995.11
 
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