施設メロンにおけるシルバーリーフコナジラミの防除体系
[要約]
サイド、換気窓の
寒冷紗被覆
およびイミダクロプリド粒剤の定植時
植穴処理
を行い、その後
要防除密度
に達した時点で薬剤防除すれば、施設
メロン
における
シルバーリーフコナジラミ
の発生量を被害許容量以下に抑えることができる。
高知県農業技術センター・生産環境部・昆虫科 [連絡先]0888-63-4915 [部会名]生産環境 [専門]作物虫害 [対象]果菜類 [分類]指導
[背景・ねらい]
シルバーリーフコナジラミは、以前から発生していたオンシツコナジラミに比べ薬剤感受性が低く防除が難しい。このため、本種の防除対策の確立が生産現場から望まれていた。そこで、本種による施設メロンの被害を解析し、それに基づいた効率的な防除体系の確立を図る。
[成果の内容・特徴]
圃場外からの飛び込み防止のための寒冷紗(2㎜目、ケバ付き)によるサイド、換気窓の被覆、定植時のイミダクロプリド粒剤1g/株植穴処理を行い、その後要防除密度(成虫50頭/葉)に達した葉が見られた時点で薬剤防除を行えば、本種による被害を回避できる(
図1
、
表1
)。
すす病の原因となる甘露の発生は成虫数が100頭/葉を越すと観察できること、その6~8日前の成虫数は50頭/葉以上のであること、およびこの程度の密度では果実糖度への影響は認められないことから、成虫数50頭/葉を要防除密度と設定する(
図2
)。
生育期の防除要否判断のための密度調査は収穫約1ヶ月前(定植約2ヶ月後)頃から行う(
図1
)。なお、上位の葉から成虫数が増加するので、密度調査は最上位の葉を中心に密度の高い葉を選んで行う(
図3
)。
[成果の活用面・留意点]
活用範囲は施設メロン栽培とする。
イミダクロプリド粒剤は本種に対する適用登録がないため、ミナミキイロアザミウマ、アブラムシ類との同時防除剤として使用する。ただし、本剤はミツバチ、マルハナバチに対し処理後30日間悪影響が残る。このため、交配にこれらのハチを利用する場合は八チヘの影響期間が短いニテンピラム粒剤をアブラムシ類との同時防除剤として使用する。
生育期の防除薬剤としては、イミダクロプリド水和剤、ピリダベン水和剤、エトフェンブロックス乳剤のいずれかを使用する。薬剤使用回数の低減のため、ミナミキイロアザミウマ、アブラムシ類が発生している場合はイミダクロブリド水和剤を、ハダニ類、ワタアブラムシが発生している場合はピリダベン水和剤を使用する。
[その他]
研究課題名:
タパココナジラミの生態と防除対策
予算区分:県単
研究期間:平成8年度(平成5年~7年)
研究担当者:広瀬拓也、山下泉
発表論文等:なし
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