さるなし新系統AMー203(仮称)の省力的着果調整技術

[要約]
 
さるなし新系統「AMー203」の着果調整は、摘蕾作業を省き、中心花の開花率が20%となった時点で、電動花粉交配機による授粉を行うと果実品質も変わらず、労力の軽減が図られる。
香川県農業試験場府中分場・栽培担当
[連絡先]0877-48-0731
[部会名]果樹
[専門]果樹
[対象]果樹類
[分類]果樹類

[背景・ねらい]

AMー203は、糖度が高く食味良好で、個性的な外観(45g程度の小玉、無毛)を持つ新しい果実であるが、側花の着生が非常に多く、摘蕾摘果作業を省カ化する必要がある。そこで、摘蕾作業を省き、電動花粉交配機(M社製:NH-2)を用いて省力的な着果調整法について、授粉時期と作業時間を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 中心花の開花率が20%の時期に、摘蕾を行わずに電動花粉交配機で授粉すると、生理落果により、摘果作業が省力化される(表1)。
  2. 着果調整の作業時間は、中心花の開花率20%区<50%区<70%区<慣行区の順に短縮される。特に20%区は、慣行区に比べ80%以上の省力化につながる(表2)。
  3. 収量は、一部に果実の肥大効果が認められるものの、慣行区と変わらない。果実品質についても、大きな差は認められない(表3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 電動花粉交配機は、使用する花粉の希釈倍率や増量剤等の検討が必要である。また、果実の大きさ、品質についても更に検討する必要がある。

 [その他]
 
研究課題名:落葉果樹高品質果実生産技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成8年度(平成4年~12年)
研究担当者:片桐孝樹、丸尾勇治郎、山下泰生
発表論文等:キウイフルーツの新系統「KCー183」、「KCー273」、「AMー203」四国農業の新しい技術第3号31~37(1993)
 
目次へ戻る