シュッコンカスミソウにおける生長調節剤および早朝換気による切り花の高品質化
[要約]
シュッコンカスミソウ
の切り花栽培において
ウニコナゾール
25ppmの発蕾揃い期とその後10日目の2回の
茎葉散布
処理により、また、発蕾揃い期からの
早期喚起
により主茎や側枝の上位
節間
および花房
花序軸
の伸長が抑制され、締まった
高品質切り花
が収穫できる。
徳島県立農業試験場・花き科 [連絡先]0886-74-1660 [部会名]野菜・花き・茶(花き) [専門]栽培 [対象]花き類 [分類]研究
[背景・ねらい]
シュッコンカスミソウの切り花は茎が硬く締まり、主茎や側枝の上位節間や花房花序軸長が詰まった切り花が要求される。こうした高品質切り花を生産するため、節間伸長の抑制効果のある生長調節剤ウニコナゾールの茎葉散布処理および早朝換気が切り花品質に及ぼす影響を検討する。
[成果の内容・特徴]
ウニコナゾールの茎葉散布処理により、主茎の上位節間および花房花序軸の伸長が抑制される。その効果は、ウニコナゾール50ppm発蕾揃い期処理、ウニコナゾール25ppm発蕾揃い期+10日目処理で高い(
表1
、
図1
)。
特にウニコナゾール25ppm発蕾揃い期+10日目の2回処理は主茎や側枝の垂れ程度も小さくなり、最も効果が高い(
表1
)。一方、ウニコナゾール50ppm処理では薬害(葉に葉緑素が抜けたような斑点)と思われる症状が見られる。
発蕾揃い期からの早朝換気(日の出30分前から2時間。暖房停止および換気扇による強制換気。)は、昼温と夜温の温度較差が小さくなり、主茎の上位節間および花房花序軸の伸長抑制、主茎および側枝の垂れ程度が小さくなる等、切り花の高品質化に有効である(
表2
、
図2
)。
[成果の活用面・留意点]
生長調節剤の処理効果は栽培圃場の土壌水分状態にも影響されるので、発蕾揃い期後は少水分管理とする。
ウニコナゾールの茎葉散布時に株元に多量にかかった場合、2番花の初期伸長を抑制するおそれがある。
早朝換気により開花時期が遅れるので考慮に入れる。
早朝換気の効果は栽培夜温により異なると考えられる。
[その他]
研究課題名:
シュッコンカスミソウの高品質切り花生産技術
予算区分:県単
研究期間:平成8年(実施:5~7年度)
研究担当者:大和明弘
発表論文等:生長調節物質処理および昼温管理がシュッコンカスミソウ切り花の形状に及ぼす影響
徳島県研究報告、第32報、1996
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