被覆肥料施用による茶園の施肥囲数の削減
[要約]
春肥
の時期に肥効調節型の
被覆肥料
を用いることで、慣行施肥に比較して
12%減肥
と
施肥回数の削減
が可能である。
香川県農楽試験場 満濃分場 [連絡先]0877-79-3690 [部会名]野菜・花き・茶(茶) [専門]栽培 [対象]茶 [分類]普及
[背景・ねらい]
茶園における施肥は、収量増大と品質向上を目的として一般に多肥栽培が行われ、施肥作業も年間5から8回行われることから、それにかかる労働強度は大きい。また、多肥栽培は土壌環境の悪化を招くとともに降雨等による肥料の流失を受けやすい。そこで、肥効調節型の被覆複合肥料を春肥の時期に施用することによって夏肥(Ⅰ、Ⅱ)省略の可能性を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
被覆肥料は、降雨量による影響は小さく、地温の上昇とともに溶出し、3月1日施用時から80%溶出に要する日数は約200日と推定され、被覆肥料の溶出タイプによる差は明らかでない。(
図1
)
土壌溶液中の硝酸態窒素は、各処理区とも5月から8月まで20ppm未満で変動し、秋肥施用後ほ30ppm前後まで上昇変動する。(
図2
)
一番茶、二番茶、三番茶生葉収量及び収量構成要素については、被覆肥料を用いた減肥と夏肥Ⅰ、Ⅱ削減による慣行施肥との差は認められない。(
図3
)
一番茶、二番茶、三番茶の荒茶品質(官能審査)は、外親、内質及び品質合計ともに慣行区と同等である。(
表1
)
[成果の活用面・留意点]
本成果は、茶園管理における施肥作業の省力化と施肥量の削減が可能な技術である。
本成果は、県内すべての茶園に適用できる。
被覆肥料を用いることで夏場の労力削減は可能となるが、肥料コストはやや高くなる。
[その他]
研究課題名:
緩効性肥料利用による施肥回数の削減
予算区分:県単
研究期間:平成8年度(平成5年度~平成8年度)
研究担当者:原井則之
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