アスパラガスのベンジルアミノプリン液剤利用による秋どりの増収化

[要約]
 
アスパラガスの秋どり栽培において、収穫終期の10~30日前にベンジルアミノプリン液剤の50~100ppmを葉面散布することによつて、萌芽促進効果がみられ増加する。
しかしベンジルアミノプリン液剤処理は、いずれの処理時期においても、翌年の春どり収量は減少する。
香川県農業試験場・三木分場
[連絡先]0878-98-0004
[部会名]野菜・花き・茶(野菜)
[専門]栽培
[対象]葉菜類
[分類]研究

[背景・ねらい]

アスパラガスの夏秋どり栽培の収穫は、秋の気温の低下とともに次第に減少し、10月下旬~11月上旬には収穫が終了する。そこで、収量の減少するこの時期の収量増大を図るため、萌芽促進効果のあるベンジルアミノプリン液剤を利用することでの増収効果を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. ベンジルアミノプリン液剤の処理濃度は、50ppmと100ppmで収量が高く平均茎重も重い。しかし、濃度の高い200ppmや500ppmでは、奇形などの異常茎が多くなる。また、逆に10ppmの低い濃度では萌芽数が少なく、増収には結びつかない。(図1
  2. ベンジルアミノプリン液剤の処理時期違いが収量に及ぼす影響は、処理日が収穫終了30日、20日、10日前の順に多収である。しかし、翌年の春どりを合わせた合計収量では無処理が最も多くなり、ベンジルアミノプリン液剤処理区は、無処理に比べ合計収量が減少する。(表1
[成果の活用面・留意点]
  1. 処理時期や収穫までの温度が低いと萌芽や伸長効果が悪いので、温度管理に十分注意する。
  2. ベンジルアミノプリン液剤は平成8年10月29日に、アスパラガスに適用拡大された

 [その他]
 
研究課題名:主要野菜の高品質多収技術の体系の確立
予算区分:単県、植調委託
研究期間:平成8年度(平成5~12年度)
研究担当者:池内陸夫、小早川弘文
発表論文等:平成7年度秋冬作野菜・花き関係除草剤・生育調節剤試験成績集録
 
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