ベンジルアミノプリン液剤処理によるイチゴの2芽苗の作出
[要約]
イチゴ
の育苗期の
ベンジルアミノプリン
溶液の葉面散布により、えき芽の
ほう芽促進
を図り、頂果房と同時期に収穫可能な、えき花房を持つ苗(2芽苗)の作出が可能である。
香川県農業試験場 野菜担当 [連絡先]0878-89-1121 [部会名]野菜・花き・茶(野菜) [専門]栽培 [対象]果菜類 [分類]
研究
[背景・ねらい]
小型成形苗は、育苗の省力化か可能で急速に普及している。しかし、ポット苗に比べて収量がやや減少する傾向にある。そこで、通常は定植後発生するえき芽を育苗期にほう芽、生育させ、頂花房と同時期に収穫可能になるように生育を制御し、早期収量および総収量の向上をねらいとして試験をおこなった。
[成果の内容・特徴]
ベンジルアミノプリン溶液の処理効果は、処理時の苗の大きさ(育苗期間)の影響は小さく、処理時期は8月上旬、処理濃度は300ppmの効果が安定している(
表1
)。
処理濃度が高いとクラウン径が細くなる(
表2
)。
処理によって作られた2芽苗の収量は、慣行の管理では3月末までは慣行区と同等、その後増収し、合計収量は1割程度増収となる。秀品卒には差はないが、平均果重は減少する(
表3
、
図1
)。
[成果の活用面・留意点]
女峰の普通促成栽培に適用される。
処理により葉縁が褐変する薬害か発生する。
頂花房と処理によって作出された花房の伸長方向か異なる場合かある。
慣行の栽培管理では、2つの花房の競合により初期収量の向上には繋がらない。また、平均果重の向上のため摘果量の検討が必要。
[その他]
研究課題名:
イチゴの育苗労力軽滅と早期多収生産のためのクラウン利用育苗技術
予算区分:地域重要新技術
研究期間:平成8年度(平成6~8年)
研究担当者:松崎朝浩
発表論文等:なし
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