アネモネ実生促成栽培の夜冷育苗技術

[要約]
 
暖地におけるアネモネ実生促成栽培育苗は、5月10日頃には種し、育苗期間を通して50%の遮光を行い、さらに気温の高くなる7月中旬から16℃の夜冷処理を行うことで、本葉7~8枚の苗生産ごできる。
愛媛県立農業試験場・栽培開発室
[連絡先]089-993-2020
[部会名]野菜・花き・茶(花き)
[専門]栽培
[対象]花き類
[分類]普及

[背景・ねらい]

・モナリザの実生促成栽培では、苗の養成期間が高温期と重なるため、平坦地での自家育苗は困難とされ、購入苗を利用する生産者にとっては、種苗費が大きな負担となっている。従って、低コスト生産を計るために、自家育苗技術の確立が必要になる。ここでは、安定的な苗生産を行うために、夜冷育苗技術について検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 播種時期は、早いほど大苗になるが、が低下するため、5月10日頃とする(表1)。
  2. 発芽適温は17℃前後であるため、日中は強遮光等のより温度の上昇を防ぐ(表2)。
  3. 夜冷処理の開始時間は7月中旬以前とする(表3)。
  4. 16℃以下で夜冷処理すると、90%以上の成苗率が得られる(表4)。
  5. 発芽後、育苗期間を通して遮光を行う。遮光率は50%程度がよい(表34)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 本葉が、3~4枚展開したら2.5号程度のポリポットに鉢上げする。この時、根鉢をくずすと、その後育成が劣るので注意する。用土は、ピートモス:畑土を、1:2の容積割合で調整する。
  2. 育苗中の施肥は本葉展開後、窒素成分100ppm程度の液肥を1週間毎に施要する。鉢上げ後は緩効性肥料(窒素成分0.1g/鉢)を利用するとよい。
  3. 夜冷処理は、夜間19:00~7:00とする。
  4. 育苗中の遮光率を上げると、軟弱な苗になるので注意する。

 [その他]
 
研究課題名:アネモネの促成栽培技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成8年度(平成5年~8年)
研究担当者:藤堂太、白石豊、大林弘道
 
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