モンシロドクガ蛹卵巣由来の培養細胞の作出

[要約]
 
モンシロドクガ蛹卵巣を用いて、IPL-41培地で培養細胞系が作出できる。
徳島県蚕業技術センター・養蚕科
[連絡先]0883-24-2217
[部会名]蚕糸
[専門]バイテク
[対象]昆虫類
[分類]研究

[背景・ねらい]

天敵ウィルスを利用した生物防除では、人畜無害である点や、抵抗性が発達しにくい等の有利な点が多い。しかし、現在のウィルス生産は、飼育した宿主昆虫にウィルスを接種し、虫体内で増殖したウィルスを回収するという方法で行われているため、多大の労力を要する等の問題点が残されている。このため、省力的かつ安定的に天敵ウィルスの生産が可能」な昆虫の培養細胞を用いた方法の研究が進められている。
そこで、桑害虫の一つであるモンシロドクガEuproctis similis の生物防除に利用する天敵ウィルスの増殖細胞で行うため、モンシロドクガの蛹卵巣を用いて培養細胞の作出を試みた。

[成果の内容・特徴]
  1. 初代培養に用いる蛹卵巣は蛹卵直後~中期頃が適当である。
  2. 培地は、IPL-41培地に牛胎児血清10%量添加したものを用いる。
  3. 培養中の細胞では、付着性の球状細胞が大多数を占める(図1)。
  4. 初代培養期間は、157日である(図2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 天敵ウィルスの増殖が考えられる。

 [その他]
 
研究課題名:昆虫の培養細胞による天敵ウィルスを利用した生物防除技術の開発
予算区分:県単
研究期間:平成8年度(平成8年~12年)
研究担当者:平川文男
発表論文等:日本蚕糸学会関西支部第62回合同研究発表会講演要旨、1996
 
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