摘果ミカンを利用したゼリーの製造
[要約]
温州ミカン
の摘果果汁は完熟果汁に比べて高い酸含量のために、少ない果汁量で同等の品質を持つ
ゼリー
ができる。
香川県食品試験場・食品資源利用担当 [連絡先]0878-81-3177 [部会名]食品 [専門加工利用 [対象]果樹類 [分類]指導
[背景・ねらい]
栽培過程において摘果された温州ミカンは、大部分が捨てられたままで、ほとんど利用されていない現状にある。そこで摘果ミカンの多くの部分を占める果汁を素材とし、果汁の主要な用途の一つであるゼリーを試作し、その利用価値を食味と製造効率の観点から検討した。
[成果の内容・特徴]
摘果ミカン果汁は完熟果汁に比べて糖含量(ショ糖、果糖、ブドウ糖)が低かったが、逆に酸含量(クエン酸、リンゴ酸)は高かった(
表1
)。
摘果及び完熟果汁から成分調整して試作したゼリー(
表2
)は、全ての検査項目において両者の間に有意差は認められず(
表3
)、摘果果汁を利用して完熟果汁と同等の品質を持つゼリーを製造することが可能であった。
摘果ミカンは高い酸含量のために、ゼリー製造に要する使用果汁量を節約てき、製造効率の観点からも完熟ミカンに比べて有利であった(
表4
)。
[成果の活用面・留意点]
果汁成分は収穫時期により変動するので、果汁調整時に注意が必要である。
未利用資源の活用に貢献する。
[その他]
研究課題名:
摘果ミカンの利活用方法
予算区分:食品資源利用推進事業(県単)
研究期間:平成8年度(平成6年~8年度)
研究担当者:稲津忠雄、牧野義雄
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