被覆肥料を用いたニンニクの全量基肥施肥法

[要約]
 
ニンニクの栽培を被覆肥料を用いた全量基肥施肥法で行うことにより、慣行の窒素施肥量(N25㎏/10a)を2割削減しても慣行施肥と窒素の吸収パターンは変わらず、同等の収量が得られる。さらに、栽培跡地土壌に残存する無機質窒素量を、慣行施肥より減らすことかできる。
香川県農業試験場・土壌肥料担当
[連絡先]087-889-1121
[部会名]生産環境(土壌肥料)
[専門]土壌
[対象]根菜類
[分類]指導

[背景・ねらい]

野菜栽培における施肥量は、適正値を超えて過剰量投入されることが多く、栽培跡地土壌中に無機態窒素が多量残存し、後作の水稲栽培などに支障か生じている。本県のニンニク栽培跡地土壌中の無機態窒素量を調査したところ、ニンニクの収穫期に降水量の少ない年では平均で約10㎎/100gの無機態窒素か残っていた。そこで、本研究ではニンニク栽培における合理的な施肥法を確立するため、施肥窒素の形態や施肥法と窒素成分の吸収パターンとの関係を調べ、栽培跡地土壌中の窒素残存量についても調査を行った。

[成果の内容・特徴]
  1. ニンニクの窒素吸収パターンは、被覆肥料(N 20㎏/10a,100日タイプ)を用いた全量 基肥施肥法で栽培した場合、慣行栽培(N 25/10a化学肥料主体)とほぼ同様の傾向を示す。(図1
  2. 被覆肥料で全量基肥として施用することにより、窒素施肥量を2割削減しても慣行施肥とほぼ同等の収量が得られる。(表1
  3. 栽培跡地土壌中の無機態窒素量(硝酸態窒素)は、慣行施肥の場合より少なくなる。(表2)                                                                                                           

[成果の活用面・留意点]

  1. 灰色低地土壌におけるニンニクの栽培に適用できる。

 [その他]
 
研究課題名:環境保全型栽培基準設定調査事案
予算区分:国補(土壌保全)
研究期間:平成7年度(平成5~7年)
研究担当者:香南清弘、平木孝典
発表論文等:
 
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