緩効性肥料によるホウレンソウとタマネギの施肥量削減
[要約]
水田裏作の
秋まきホウレンソウ
及び
貯蔵用タマネギ
栽培において、
緩効性肥料
を
全量基肥
として施用することにより、ホウレンソウでは慣行より
施肥窒素
を
約30%削減
、タマネギでは約35%削減できる。
香川県農業試験場・土壌肥料担当 [連絡先]087-889-1121 [部会名]生産環境(土壌肥料) [専門]土壌 [対象]根菜類 [分類]指導
[背景・ねらい]
低投入型施肥技術を確立するため、水田裏作のホウレンソウやタマネギの栽培において、緩効性肥料の全量基肥施用による施肥窒素の削減について検討する。
[成果の内容・特徴]
水田裏作の秋まきホウレンソウ栽培では、緩効性肥料を1a当たり窒素成分量で2.5㎏、全量基肥として全層に施用することにより、普通化成肥料を用いる場合よ り施肥窒素を約30%減肥することが可能で、生育は増加する(
表2
)。
水田裏作の秋まきタマネギ栽培では、耕起・畦立て後(定植前)に緩効性肥料を1a当たり窒素成分量で1.6㎏、全量基肥として定植予定部の条間に表層施用することにより、施肥窒素を約35%減肥することができ、普通化成肥料と同等の生育を確保できる(
表3
)。
緩効性肥料減肥区の収量は、普通化成肥料区の収量100に対し、秋まきホウレンソウで108~164、秋まきタマネギで104~105の増収となる(
表2
、
表3
)。
試験区の構成(
表1
)
[成果の活用面・留意点]
施肥窒素量の削減が可能であり、環境負荷の軽減が期待できる。
緩効性肥料の施用により、追肥省略による労力の節減ができる。
後作は前作の残肥の影響を考慮し減肥する。
[その他]
研究課題名:
野菜-水稲希作付け体系における施肥技術確立試験
予算区分:
国補
研究期間:
平成7年~8年
研究担当者:
上松富夫
発表論文等:
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