斑点米を産出する吸穂性カメムシ類の適期防除

[要約]
 
斑点米の発生を抑えることを主自的とした吸穂性カメムシ類防除適期は、出穂10日後頃およびその5~7日後である。また、主要カメムシに対する殺虫活性は薬剤により異なることから、薬剤選択は発生種に応じて行う。
高知県農業技術センター・生産環境部・昆虫科
[連絡先]0888-63-491
[部会名]生産環境(病書虫)
[専門]作物病害
[対象]水稲
[分類]普及

[背景・ねらい]

近年、高知県の早期稲において吸穂性カメムシ類の加害による斑点米の発生が問題となっており、生産現場から斑点米発生防止対策の確立が望まれている。そこで、主要な吸穂性カメムシ類の発生実態、加害実態および主要種に対する有効な防除薬剤を明らかにし、防除対策の確立を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 主要種であるミナミアオカメムシ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシおよびトゲシラホシカメムシによる斑点米の発生は、登熟後期に加害されるほど多くなる(図1)。
  2. 斑点米の発生を抑えることを主自的とした防除適期は、出穂10日後頃およびその5~7日後である(図2表1)。
  3. 主要カメムシ4種に対する殺虫活性は薬剤により異なる。MPPはいずれの種に対しても効果が高い。しかし、MEPはホソハリカメムシに対して、PAP、ジメチルピンホスはミナミアオカメムシに対してやや効果が低い。エトフエンプロックスはミナミアオカメムシ、トゲシラカメムシに対して、シラフルオフェンはミナミアオカメムシに対して効果が低い(表2)。                                               

[成果の活用面・留意点]

  1. 発生源となる圃場周辺の雑草等を出穂期前までに除去し、カメムシ類の密度を下げておく。
  2. 圃場周辺の雑草地も含めた広域防除を行うと効果が高い。

 [その他]
 
研究課題名:吸穂性カメムシ類の生態と防除対策
予算区分:県単
研究期間:平成9年度(平成6年~8年)
研究担当者:下元満喜
発表論文等:吸穂性カメムシ類の生態と防除、高知県農業技術センター研究報告第7号、1998、印刷中。
 
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