水稲品種こいごころにおける良食味・高品質米生産のための施肥量

[要約]
 
水稲品種こいごころは、化成肥料の場合、基肥を3~4N㎏/10a施用し、㎡当たり籾数を25,000~26,000粒とすれば、品質が向上する。また、穂肥を2~3N㎏/10aに抑えれば、玄米蛋白含有率を低下させることができる。
愛媛県農業試験場・栽培開発室
[連絡先]089-993-2020
[部会名]水田・畑作
[専門]栽培
[対象]稲類
[分類]普及

[背景・ねらい]

水稲品種こいごころは、本県の奨励品種であり、早生の良食味品種として期待されている。しかし、1比率の低下や食味の向上等の課題が残されているのが現状である。そこで、施肥法を中心とした、こいごころの良食味・高品質米生産技術の確立を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 基肥として、窒素成分で3~4㎏/10a施用し、㎡当たり籾数を25,000~26,000粒とすれば、不完全粒割合(未熟粒+着色粒+死米の割合)は低下し、品質は向上する(図1)。また、登熟歩合も高くなり、540㎏/10a程度の収量を確保することも可能である(図23)。
  2. 食味に関連する玄米蛋白含有率は、穂肥量に影響される傾向が大きいため、穂肥は、窒素成分で2~3㎏/10aが適当である(図4)。
  3. 以上により、こいごころの良食味,高品質米生産のためには、10a当たり窒素施用量が、基肥3~4㎏、穂肥2~3㎏が目安と考えられる。 

[成果の活用面・留意点]

  1. 施肥量は、圃場の肥沃度によって調節する必要がある。

 [その他]
 
研究課題名:良会味・高品質米生産技術確立試験
予算区分:県単
研究期間:平成8~9年度
研究担当者:木村 浩、鳥生誠二、住吉俊治、臼坂伸二
発表論文等:なし
 
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