油脂および茶葉を利用した讃岐コーチン卵肉の高付加価値化技術の開発

[要約]
 
飼料に添加したアマニ油脂肪酸Caおよびイワシ油は、鶏に給与することにより、鶏卵鶏肉中のn-3系脂肪酸含量を確実に増加させることができ、その効果は肉用鶏の場合屠殺前1週間のみでも有効である。また、飼料に適量添加した茶葉は鶏卵中のカロチンの増加および卵白の透明度の向上に有効である。
香川県畜産試験場・養鶏担当
[連絡先]087-898-1511
[部会名]畜産
[専門]動物栄養
[対象]家禽類
[分類]指導

[背景・ねらい]

香川県で開発した特産鶏「讃岐コーチン」は、県内に普及しているが、最近の消費者はさらに付加価値の高い特殊鶏卵肉を求めている。
そこで、香川県特産の、カロチン(ビタミンA)を多く含む茶葉や、n-3系脂肪酸を多く含むイワシ油およびアマニ油脂肪酸Caの飼料への添加効果を検討し、差別化商品の開発に資しようとする。

[成果の内容・特徴]
  1. アマニ油脂肪酸Caおよびイワシ油の添加飼料を「讃岐コーチン肉用タイプ」に給与すると、アマニ油脂肪酸Caの添加量増加にともない、鶏肉中のα一リノレン酸の増加が認められ、また、イワシ油の添加により、鶏肉中へのDHA(ドコサヘキサエン酸)の移行が認められる。これらの効果は1週間の給与期間でも認められる(表1)。
  2. アマニ油脂肪酸Ca、イワシ油およびそれらの混合物の添加飼料を「讃岐コーチン卵用タイプ」に給与すると、アマニ油脂肪酸Caではα一リノレン酸が、イワシ油てはDHA(ドコサヘキサエン酸)の増加が認められる。また、アマニ油脂肪酸Caとイワシ油の混合物では、両者の効果が同時に認められる(表2)。
  3. 茶葉1.0%の添加飼料を「讃岐コーチン卵用タイプ」に給与すると、鶏卵中のカロチンの増加が認められる(表3)。また、卵白の透明度を向上させる効果もある。                                                             

[成果の活用面・留意点]

  1. アマニ油脂肪酸Caおよびイワシ油の添加は、休薬用飼料給与期間のみでも有効で、添加割合については消費者の意向に合わせて随時変更できる。実用に向けては、イワシ油の固体化の検討も必要である。また、卵白鶏ヘの茶葉添加割合は1.0%以内とし、実用化に向けては卵白の透明度向上における化学的解明も必要である。

 [その他]
 
研究課題名:四国中山間地域活性化のための特産鶏卵肉安定生産システムの開発
予算区分:地域重要
研究期間:平成9年度(平成7~9年)
研究担当者:三谷英嗣、平井えり、石川 智
発表論文等:香川県畜産試験場報告 第32号
 
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