省力・軽労働化に対応したうめのY字形整枝法

[要約]
 
うめY字形整枝すると、開心自然形に比べて収穫作業性に優れ収穫量も多く省力化に適している。
徳島県果樹試験場県北分場
[連絡先]0886-94-2712
[部会名]果樹・傾斜地
[専門]栽培
[対象]果樹類
[分類]普及

[背景・ねらい]

うめの労働時間の中で最も大きな割合を占めるのは収穫作業であり、全体の約50%に達する。また、うめの産地は山間傾斜地に立地することが多く、最近は栽培者の高齢化などによる人手不足が深刻な問題となっており、より作業性の高い樹形の導入が必要とされている。そこで、収穫時の作業性の向上と初期収量の確保を目的に「南高」、「鶯宿」を用いてY字形、主幹形整枝法の検討を行う。

[成果の内容・特徴]    
  1. Y字形整枝の7年生までの10アール換算収量は主幹形に比べるとやや少ないが、開心自然形より多く早期多収が可能である(表1図1図2図3)。
  2. Y字形整枝は収穫能率が高く作業中の心拍数も低い(表2)。また、樹形か画一化されているため、せん定などの作業能率も高く、収穫台車やSSなどの機械の導入が容易である。
  3. Y字形整枝は、2本の主技をY字状に伸ばし、主技の両側に直接側枝を配置する。2本主技の開心自然形に似るが亜主枝のような大きな枝を設けない。                                                             

[成果の活用面・留意点]

  1. 新植、改植園での利用が期待できる。
  2. 平坦地及び緩傾斜地への導入が望ましい。
  3. 樹間を3mと短くしているので側枝は長くても2m以内とし、隣の樹との交差か大きくなると更新する。
  4. 収穫後に夏季せん定を実施して徒長枝を除去し、側枝の基部や側枝候補技の日当たりを良くして花芽の充実に努める。

 [その他]
 
研究課題名:担い手に魅力ある傾斜地果樹の軽労働・省力生産システムの開発
予算区分:地域重要
研究期間:平成9年度(平成5~9年)
研究担当者:小池 明、平瀬早苗、板東成治
発表論文等:「農耕と園芸」2月号掲載。
 
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