植物生育調節剤の散布によるうめの樹勢抑制と果実肥大効果

[要約]
 
7月中旬に夏季せん定を実施したうめ樹にPP-333(パクロブトラゾール)の500 倍液を散布することにより、次年度の果実肥大が良好となり、徒長技の発生も少なくせん定作業の省力化が可能となる。
徳島県果樹試験場県北分場
[連絡先]0886-94-2712
[部会名]果樹
[専門]栽培
[対象]果樹類
[分類]研究

[背景・ねらい]

うめの樹勢を抑制して低樹高化を図るとともに、安定的に結実させる。

[成果の内容・特徴] 
  1. 7年生のうめ「南高」、「鶯宿」の収穫後の7月上~中旬に夏季せん定を行い、7月下旬にPP-333の500倍液及びC-MHの500倍液を全面散布すると、処理年の冬の花芽数には差はみられない(表1)。
  2. PP-333散布により翌年の果実重は大きくなる。とくに「南高」では50g程度になり、階級比率でも2L果以上が98%となる(表2)。
  3. 一樹あたりの収穫量は「甫高」ではPP-333処理区が多かったが「鶯宿」では少なかった(表2)。
  4. PP-333散布により翌年の徒長枝の発生が少なく、せん定量は通常の半分以下になる(表3)。
  5. C-MH散布により翌年の果実重及びせん定量に差はみられない(表2表3)。                                   

[成果の活用面・留意点]

  1. 強勢な若木の樹勢コントロールに利用できる。
  2. 徒長枝の発生が少なくなり、収穫作業や次年度のせん定作業の省力化が可能である。
  3. 強勢な樹にのみ使用し、樹勢の弱い樹には使用しない。

 [その他]
 
研究課題名:担い手に魅力ある傾斜地果樹の軽労働・省力生産システムの開発
予算区分:地域重要
研究期間:平成9年度(平成8~9年)
研究担当者:小池 明、平瀬早苗、板東成治、赤井昭雄
発表論文等:なし
 
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