キウイフルーツ「へイワード」の貯蔵期間と追熟処理剤による追熟性

[要約]
 
キウイフルーツの出荷用トレイ(3.6㎏容器)に市販の追熟処理剤を封入すると、収穫1カ月以内の短期貯蔵果では、15℃で2週間20℃で1週間程度、収穫2~3か月の中期貯蔵果では15℃で8日程度、20℃で6日程度で食べ頃となる。追熟処理剤の種類による大きな差はない
愛媛県立果樹試験場・栽培育種室
[連絡先]089-977-2100
[部会名]果樹
[専門]食品品質
[対象]果樹類
[分類]指導

[背景・ねらい]

最近、キウイフルーツの出荷にあたって産地側で追熟を行う体制が進みつつあり、出荷期間中を有効に活用できる追熟技術が求められている。そこで、貯蔵期間と追熟処理剤による追熟性について検討し、適熟果販売のためのデータを得る。

[成果の内容・特徴]
  1. 各処理剤ともエチレンガス処理(50ppm)と同等の追迫熟効果(硬度の低下、腐敗、品質)がある(表1)。
  2. 短期貯蔵果(収穫1カ月以内)では追熟温度15℃で10日から14日の間で可食となり、20℃では8日から10日程度で可食硬度となる。中期貯蔵果(収穫2~3カ月)では追熟温度15℃で8日から10日の間で可食となり、20℃では6日から8日程度で可食硬度となる(表1)。
  3. 腐敗の発生は、短期貯蔵果で、追熟温度15℃ではほとんど見られず、20℃では14日目から発生し、中期貯蔵果で追熟温度15℃では12日目から、20℃では10日目から発生し、追熟温度が高くなると腐敗発生が早くなる(表1)。
  4. 果実品質(糖度、酸含量)は、追熟資材による大きな差は認められない(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 追熟処理剤の利用により、移動中の追熟処理や個々のトレイ単位での追熟処理が可能になり、貯蔵期間や追熟温度から可食時期をおよそ決めることができる。なお、今回供試した果実は、試験場内で通常の栽培管理を行い、11月上~中旬に収穫した果実を2℃で貯蔵したものであり、追熟までの日数等については、気象条件、園地条件や栽培状況等により多少変動すると思われる。

 [その他]
 
研究課題名:キウイフルーツの高品質果生産技術確率試験
予算区分:県単
研究期間:平成9年度(平成4~9年)
研究担当者:森口一志、越智政勝、矢野 隆、佐川正典、井上久雄
発表論文等:なし
 
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