ユズのかいよう性コハン症に対する被覆栽培効果
[要約]
ユズを開花期から収穫期まで
屋根かけ栽培
すると、
凸型コハン症
が著しく減少し、果皮も滑らかになる。
愛媛県立果樹試験場・鬼北分場 [連絡先]0895-45-0204 [部会名]果樹 [専門]栽培 [対象]果樹類 [分類]研究
[背景・ねらい]
ユズは、カンキツトリステザウィルスか関与しているとされる「かいよう性コハン症」(以下コハン症)の発生により、正品出荷率か低下し、生産農家の収益性か著しく損なわれている。そこで、施設化によるコハン症発生の軽減効果を検討する。
[成果の内容・特徴]
2月中旬から5月中旬までのビニール被覆加温、または開花期の5月中旬からの屋根かけなどの被覆処理によって、凸型コハン症の発生数が著しく減少する。ただし、トリステザウィルスと関連が薄いとされる凹型コハン症の発生数は、一般露地栽培のものとほとんど差がない(
表1
)。
被覆処理により果皮は滑らかとなるか、着色は秋季の日中の高温により明らかに遅れる(
表2
、
3
)。
各処理区の気温の変化(
図1
)
[成果の活用面・留意点]
凸型コハン症の発生か多い園地では、簡易な屋根かけ処理により、コハン症の発生が抑えられ、正品率が大幅に改善されるなど、大きな効果が期待できる。
屋根かけの着色の遅延対策としては、着色期前にビニールを除去し、日中の気温を下げるとよい。
凸型コハン症か減少するメカニズムはまだ不明であるか、露地栽培においても果面が滑らかな果実に発生か少なくなることか認められることから、樹勢や着果量に留意して安定生産を心がける。
[その他]
研究課題名:
ユズの周年供給技術確立に関する研究
予算区分:
県単
研究期間:
平成9年度(平成5~9年度)
研究担当者:
松尾勇作、清水康雄、松下丈権
発表論文等:なし
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