傾斜地すもものオールバックカンデラブル樹形の作業特性

[要約]
 
傾斜地すもものオールバックカンデラブル樹形は、収穫作業時の手の上げ下げが少なく、傾斜地オールバック樹形より収穫作業動作回数が少ない。
高知県農業技術センター・果樹試験場
[連絡先]0888-44-1120
[部会名]果樹、傾斜地農業
[専門]栽培
[対象]果樹類
[分類]指導

[背景・ねらい]

傾斜地でのすももの栽培はオールバック樹形が多く、足元が不安定で、収穫等の作業は、ほとんど上向きの姿勢である。そこで、胸元で作業のできる、傾斜地適応樹形と言われるオールバックカンデラブル樹形(以下カンデラブル樹形)の作業特性を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
  1. 収穫作業時の手の上げ下ろしの回数は、カンデラブル樹形がオールバック樹形、平棚に比べて少ない(表1)。
  2. 収穫作業姿勢は、カンデラブル樹形がオールバック樹形に比べて後傾姿勢が少なく、収穫作業動作回数も少ない。平棚に比べて前屈(90度以上)が少ないが、しゃがみ膝立て姿勢は多い(図1)。
  3. 一果当たりの収穫時間は、カンデラブル樹形が平棚より多く、部位では、上部、下部で収穫時間が多くかかる(表2)。
  4. 整枝せん定及び誘引の作業時間は、カンデラブル樹形と平棚と明らかな差は無い(表3)。                            

[成果の活用面・留意点]

  1. オールバックカンデラブル樹形では、上向きの作業姿勢は減るが、低い位置の作業が増えるので足元の整備が必要である。

 [その他]
 
研究課題名:担い手に魅力ある傾斜地果樹の軽労働・省力生産システムの開発
予算区分:地域重要
研究期間:平成9年度(平成5~9年)
研究担当者:次田充生、田中誠介、西本年伸、庭瀬守昭、木村和彦、川北恭吾
発表論文等:なし
 
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