傾斜地すもものオールバックカンデラブル樹形の樹勢特性・果実品質
[要約]
傾斜地すももの
オールバックカンデラブル樹形
は、平棚に比べて
新梢伸長
が良く、
収量性
、
果実品質
も優れている。
高知県農業技術センター・果樹試験場 [連絡先]0888-44-1120 [部会名]果樹・傾斜地農業 [専門]栽培 [対象]果樹類 [分類]指導
[背景・ねらい]
傾斜地でのすもも栽培はオールバック樹形が多く、足元が不安定で、収穫等の作業は、ほとんど上向きの姿勢である。そこで、胸元で作業のできる、オールバック樹形を基本に主幹50㎝から2~4本の主枝を傾斜棚に誘引したオールバックカンデラブル樹形(以下カンデラブル樹形.
図1
)の樹勢特桂・果実品質を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
樹の枝構成は、カンデラブル樹形で主枝2~4本、平棚で主枝2本・亜主枝3~4本である。樹形の特徴は、大石早生、ソルダムともにカンデラブル樹形か平棚に比べて樹冠長が短く、樹冠面積が小さい(
表1
)。
幹周はカンデラブル樹形の大石早生が大きい。収量は、大石早生、ソルダムともにカンデラブル樹形がやや多い(
表1
)。
新梢伸長は、大石早生、ソルダムともにカンデラブル樹形が平棚に比べて大きい(
表2
)。
果実品質は、大石早生、ソルダムともにカンデラブル樹形で糖度が高い。収穫時期は樹形による差はない。しかし、カンデラブル樹形の下部では糖度が低く、着色、収穫時期も遅れる(
表3
)。
[成果の活用面・留意点]
オールバックカンデラブル樹形では、部位による果実品質差 があるので、 収穫時期に注意する。
[その他]
研究課題名:担い手に魅力ある傾斜地果樹の軽労働・省力生産システムの開発
予算区分:地域重要
研究期間:平成9年度(平成5~9年)
研究担当者:次田充生、田中誠介、西本年伸、庭瀬守昭、木村和彦、川北恭吾
発表論文等:なし
目次へ戻る