棚吊り自走式防除機による防除の軽労・効率化及びレール利用による運搬

[要約]
 
すもも棚レールを設置した棚吊り自走式防除機による薬剤散布では、手散布と同等の薬剤付着で、散布効率も高い。また、レールを利用しての収穫物の運搬は、振動が少ない。
高知県農業技術センター・果樹試験場
[連絡先]0888-44-1120
[部会名]果樹・傾斜地農業
[専門]栽培
[対象]果樹類
[分類]指導

[背景・ねらい]

傾斜地のすもも園においては、防除や収穫・運搬作業は労働負担か大きい。そこで、オールバックカンデラブル樹形の樹列領斜面に作業道を設けて、棚に設置したレールを走行する防除機概(T杜製 表1仕様図1概略図 )を使用し、効率的な薬剤散布を図る。また、ソルダム等果粉の脱落しやすい収穫物のレール利用運搬を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 棚吊り自走式防除繊による薬剤敷布では、動噴手散布と同等かそれ以上の薬剤付着程度で、薬剤散布時間は、動噴手散布約1/2である(表2)。また、薬液の被ばくも少ない。
  2. レールにコンテナを吊り下げる運搬は、クローラ運搬より振動が少なく、ソルダムの果粉脱落も少ない(表3)。                 

[成果の活用面・留意点]

  1. レールの設置にあたっては、傾斜度、栽植間隔、棚条件等園地にあわせて行う。
  2. 棚栽培の樹種に応用ができる。
  3. レールでの運搬は約40㎏までとする。

 [その他]
 
研究課題名:担い手に魅力ある傾斜地果樹の軽労働・省力生産システムの開発
予算区分:地域重要
研究期間:平成9年度(平成5~9年)
研究担当者:次田充生、田中誠介、西本年伸、庭瀬守昭、木村和彦、川北恭吾
発表論文等:なし
 
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