12月出荷きく「秀芳の力」の直挿し栽培における挿し穂の大きさと被覆方法

[要約]
 
夏期の高温期に挿し芽をする12月出荷きく「秀芳の力」の直挿し栽培は、挿し穂の大きさを6㎝に調整し、外部遮光ハウス内に直挿し後、透明ポリフィルム(0.03㎜)で畦上を直接被覆することにより、発根活着が優れ、良好な切り花が収穫できる。
徳島県立農業試験場・花き科
[連絡先]0886-74-1660
[部会名]野菜・花き・茶(花き)
[専門]栽培
[対象]花き類
[分類]指導

[背景・ねらい]

慣行のきく栽培では、挿し芽育苗や定植作業に多大な労力を必要とし、生産性向上や規模拡大の大きなネックとなっている。そうした中で、省力栽培の一手段として挿し穂を直接定植する直挿し栽培の試行が見られるが、技術的には未確立である。特に夏期の高温期については、技術的に難しさが想 定される。そこで、高温期の直挿しにおける挿し穂の大きさや被覆方法について検討し、その技術確立を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 外部遮光(遮光率35%)をしたハウス内での直挿しでは、畦上被覆は透明ポリフィルム(0.03㎜)単用が発根、活着ともに優れる(表1)。
  2. 遮光資材の併用による温度降下はあまり認められず、かえって活着を悪くする。(表1図1図2
  3. 挿し穂長は6㎝で発根、活着ともに優れ、切り花品質の低下も認められないので、作業性から考えても挿し穂長は6背㎝が適する。(表1表2)。                                                                           

[成果の活用面・留意点]

  1. 心腐れや枯死株を無くすために採穂母株の病害虫防除等の徹底及び挿し穂の冷蔵貯蔵は適切に行う。

 [その他]
 
研究課題名:キクの省力栽培技術の確立
予算区分:県単特定研究
研究期間:平成9年(実施:平成9年)
研究担当者:豊永恭代
発表論文等:なし
 
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